NO.375 6月9日【火】=最大の臓器「皮膚」=

おはようございます。

私たちの身体をさまざまな病気や外敵から守ってくれる生体防御の仕組みには、大きく3つの防衛ラインがあると野本先生は教えています。ウイルスや細菌など、病気を引き起こす原因となる病原体が私たちの身体に侵入すると、免疫細胞たちがそれぞれの持ち場において活動をはじめます。好中球やマクロファージなどが、直接外敵をとらえて処理してくれるのが自然免疫と呼ばれる初動部隊です。しかしその防衛ラインを突破するような強い敵が現れると、次に出動するのがリンパ球の部隊で、敵の種類を見極めて指令を出すT細胞や、その指示に従って抗体をつくるB細胞などが登場します。ここが最終防衛ラインとして、あらゆる敵をせん滅する力を発揮してくれます。

しかし忘れてならないのは、こうした免疫細胞が出動する二重の防衛ラインのもう一つ手前にも、生体防御の最前線部隊が存在します。それが私たちの身体と外界を隔てている皮膚や粘膜です。特に皮膚は私たちの身体を包む包装紙のような存在ですが、ただ中身を擦り傷などから守る役割だけでなくもっともっと重要や役割を果たしています。いつも直に触れるところにあるので、普段はその存在をあまり意識しませんが、体全体をまんべんなく覆う形で、全部を合わせると人間の体のなかで、最も大きな臓器と言えるのです。

皮膚は、上記でも述べた通り、外界との最前線で私たちの生命を守る防護壁、第一の防衛ラインとして働いてくれています。皮膚も、他の臓器とまったく同じように、脳と緊密に連絡しあって働いているといいますので、相互の連携もとても重要で、外界からの物理的そして化学的な影響だけでなく、精神的な影響も敏感に受けているといいます。ストレスで肌が荒れるということはよく知られているところですが、荒れた肌がストレスを引き起こすことももちろんあるということです。

第一次防衛ラインである皮膚が正常に働いていれば、私たちは大抵の環境下では安心して暮らすことができます。ところが外界の環境が大きく変化すると、通常の対応では追い付かなくなります。また何らかの原因で、この防護壁にほころびができると、私たちは身体を守ることができなくなります。さらに残念なことに、本来の皮膚の防御機構も年齢と共に弱体化しますので、歳を重ねると共に皮膚の防御機構の十分でなくなります。そのような状況下では、私たちは皮膚の状態を自らの意志で改善する必要が出てきます。この皮膚機能のメンテナンスがスキンケア、つまりお肌の手入れということになります。

生体防御の第一次防衛ラインである皮膚のお手入れ、スキンケア重要性と実践について、明日はさらに詳しくお話したいと思います。

今日も一日頑張ってゆきましょう。

よろしくお願いします。

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