おはようございます。
おなかにやさしい牛乳というフレーズでいま注目を集めているのが「A2ミルク」と呼ばれる、少し通常の牛乳とは違った遺伝子背景をもつ牛から作られた牛乳です。ではA2ミルクと通常の牛乳では何が違うのか、なぜおなかにやさしいと言われているのか、私たちの免疫ミルク「サステナ」との関係はどうなのか、詳しく検証してみたいと思います。
A2ミルクは、日本では日本A2ミルク協会という団体が普及促進を図っており、近年は2ケタの成長率といいますが、現時点でのマーケットでのシェアは1%にも満たないレベルと推測されます。三大乳業である、明治、森永、雪印が全く採用していないことと、まだまだ通常乳に比べてコストが高く、一般のスーパーなどでは流通がない希少品という位置づけも影響していると思われます。
A2ミルクは、本当におなかにやさしいのかという点については、専門家のあいだでも意見が分かれていると言います。A2ミルクの名称の由来となるA2とは牛乳に含まれるたんぱく質のベータカゼインのタイプを決める遺伝子の型を示す用語で、牛によってA1型、A2型、あるいはその両方を持つ牛もいると言われています。この遺伝子型の違いによって、牛乳中のたんぱく質の4分の1を占めるベータカゼインのアミノ酸配列が微妙に変化し、牛乳の品質にも影響するというわけです。アミノ酸配列が違うことで、カゼインが消化分解されてゆく過程で発生するペプチド(たんぱく質の切れ端)にも差が生まれ、その一部がおなかゴロゴロ症状の原因になったり、場合によっては不要な免疫反応を誘発し、アレルギーの原因になると言いますが、A2ミルクではカゼインの消化が比較的スムーズに進むので、こうした不快症状が出にくいと説明しています。
このA2型遺伝子は、アフリカおよびアジアの牛に多くみられ、ヨーロッパ、アメリカ、オーストラリア、ニュージーランドおよび日本の牛は、A1型、A2型の両方を持っている牛がほとんどといいます。つまりA2ミルクを生産するには、A2型遺伝子だけをもつ牛を集めて飼育する必要があり、一般のミルクと混入しない専用の製造ラインと流通が必要になるため、コストが高くなっているということです。
牛の遺伝子背景が違うことで、牛乳に含まれるたんぱく質に差が生まれ、それを飲む私たちの体内で、消化吸収のスピードや分解産物に違いが出て、これがおなかの不快感に繋がっているという論理ですが、ここでよく考えるべきは、A2ミルクの差別化ポイントはたんぱく質であるベータカゼインの差に起因する特徴です。そして日本人を含む有色人種に多いとされるおなかゴロゴロ症状の最大の原因は、乳糖不耐症であってそこにはカゼインの影響はほとんどありません。A2ミルクと通常のミルクで、乳糖の含有量は全く差がありませんので、いくらベータカゼインのタイプが消化されやすいと言っても、乳糖が存在する限り乳糖不耐症の問題は残ります。おなかにやさしいというイメージは、おそらく乳糖不耐症が比較的少ない欧米の白人の方々の印象がベースになっているように感じます。
では、A2ミルクと私たちの免疫ミルク「サステナ」との関係はどうでしょうか。明日もこの話題、深く掘り下げてみたいと思います。
今日も一日頑張って行きましょう。
よろしくお願いします。

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