おはようございます。
千葉に続いて、富山、福井と大雨の被害が相次いでいます。台風と秋雨前線、そして太平洋高気圧の3点セットがそろうと、こうした短時間に記録的な大雨を降らせる現象が起こるといいます。今週末にかけてまたその兆候があり、今度は太平洋側に前線が下りてくるため、東海や関東南部にも大雨が降る恐れがあると気象庁は警戒を呼び掛けています。
ところで、千葉や富山、福井と市街地や水田地帯が冠水の被害を受けて、特に北陸は今年の収穫間近であったといいますから、新米の相場への影響も危惧されているといいます。すでに昨年に比べて今年の米価を決める概算金(JAが集荷時点で農家に支払う仮渡金)が昨年より2割~4割安くなっており、被災した農家にとっては、まさに二重苦状態です。消費者としては主食の米が手ごろな価格で安定的に供給されることを望みますが、まだまだお米の価格は当分落ち着きそうにないのかも知れません。
さて、本日の話題である無洗米ですが、歴史的には1991年に東洋精米機が発表し、当初は業務用に販売が始まりました。白米表面にある「肌ぬか」と呼ばれる付着糠の粘着性を利用し、通常精米後ステンレス円筒内で精米を高速撹拌し、付着した糠がさらにほかの糠を付着させる方法で取り除く、BG精米製法という手法を開発しています。社員食堂や大手外食産業が相次いで無洗米を採用したのは、洗う時間や使用水量を削減できるという経済的な理由と、洗米作業における経験の差等による炊飯時の食味の差が出づらい、などが理由と言われています。その後、首都圏の生協などが扱うようになり、一般家庭へも普及してゆきました。
現在売られている無洗米は、BG製法以外にも様々な手法で、白米表面に残る肌ぬかを除去しており、当初言われた食味の問題もほとんど払拭され、ますます無洗米の生産量は増加しているといいます。2023年の調査によると、無洗米の購入者は全体の53.3%に達し、「価格が手頃」で「便利」と感じる消費者が多いことが示されています。一方で無洗米という名称、および従来の(研ぐ必要のある)米への固定観念から、無洗米を研ぎ洗いせずに炊くことへの抵抗感も年長者を中心にまだ存在するようです。
無洗米は、洗う(研ぐ)手間が省ける分、とぎ汁が出ないことで環境への負荷が小さいという社会的なメリットもあります。米のとぎ汁に含まれる糠の成分であるリンや窒素などは浄化が難しく水質汚染の原因となっているため、無洗米は環境に優しいとされているのです。また糠を再利用できれば優秀な肥料や飼料として用いられるという点でも大変効率的と言えます。
無洗米は、従来の精白米と比べてやや高い価格設定になっていますが、肌ぬかが除去されている分、同じ重量であれば白米の量は増えています。5キロでおむすび1つ分くらいの差といいますから、わずかではありますが増えています。そしてこの差が炊飯時の水加減にも影響しますので、無洗米は従来の精白米より気持ち多めの水でというのがおいしく炊くコツのようです。
環境にやさしく、手間も省ける無洗米、ほとんどの銘柄で無洗米が選択できるようになってきましたので、ぜひ積極的に活用してみたいですね。
今日も一日頑張ってゆきましょう。
よろしくお願いします。

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