NO.428 10月1日【木】=人間の寿命=

おはようございます。

先週のシルバーウィークは多くの人が5連休を楽しまれたようですが、関東はほとんど雨の日がつづき、全国的にも台風25号、26号とこれに刺激された秋雨前線が、各地で長雨を降らせる事態になりました。大雨で土砂崩れや冠水被害にあわれた地域の皆さまには、慎んでお見舞いを申し上げます。

さて、今年のシルバーウィークもちょうど中日にあたる9月21日は敬老の日でした。日本の高齢者人口は現在3,624万人(2026年9月総務省推計)となり、総人口に占める割合は29.6%と、過去最高水準に達しています。世界的に見ても、ダントツの1位で、2位がイタリア(25.6%)、3位がドイツ(24.2%)となっています。(総人口が4000万人を超える国での比較)第二次大戦の三国同盟がTOP3というのも、理由がありそうですが、それはまたの機会にしましょう。いずれにしても、日本は世界一の高齢社会であり、また平均寿命も男性81.7歳、女性87.2歳と、世界のトップレベルを更新しています。(2025年WHO統計)敬老の日の報道では、日本人の100歳以上の人口が10万人を超えたといいますから、日本は押しも押されぬ世界一のご長寿大国と言えます。

本日の本題に戻りますが、では人間の寿命はどのようにして決まるのでしょうか。地球上の生物の中には、サンゴのように7000年も生きるもの、植物でも数百年以上の樹齢を持つ種は珍しくありません。動物でもクジラなどは人間よりはるかに長生きするといわれ200歳を超えるといいます。同じ生物でもなぜこんなに寿命が違うのでしょうか。寿命は何によって決められているのか、それがわかれば人間ももっと長生きできるかも知れないと多くの学者がその研究に取り組んできました。もちろんその答えはまだ見つかっていませんが、一つ寿命を決める大きな要因として、細胞の寿命があることを発見した学者がいます。レオナード・ヘイフリックという米国の生物学者です。彼は人間の細胞には分裂できる回数に限界があることを発見しました。いまから65年ほど前のことです。

この細胞分裂の限界数は、発見者にちなんで「ヘイフリック限界」と呼ばれていますが、これが生物の種によって、差がありヘイフリック限界が高いほど、その生物は長寿であるといえるのです。人間の細胞の限界はおよそ50回と言われますが、ウサギでは20回程度で、当然寿命も約10年と短くなります。つまり細胞の分裂回数の限界が、私たち人間も含めた生物の寿命の限界をおおよそ決めているというわけです。もちろん寿命はそれだけではなく、環境的な要因やその他多くの要因が関与していますが、基本はこのヘイフリック限界が、寿命のベースになっていると考えてよさそうです。

ところがこのヘイフリック限界がなく、無限に分裂を繰り返す細胞があることも分かっています。人間の体にも無限に分裂する細胞があるといえば、多くの人が思い当たるでしょう。がん細胞です。がんは際限なく分裂を繰り返す細胞であり、それゆえに周囲の臓器や器官を破壊して、私たちの生命を危険にさらす元凶でもあります。なぜ、細胞分裂が止まらなくなるのか、これはがん細胞の特徴でもありますが、このメカニズムが解明されれば、人間はもとより多くの生物が不老不死の命を手に入れることになるかも知れません。それゆえに多くの科学者、研究者がこのがん細胞の魅力的な特性に着目し、日夜研究を続けていますが、いまだにその実態はよくわかっていないとうのが現実です。

今後、遺伝子工学の進歩、AI技術の発展によって、いつの日かその秘密が暴かれる時が来るのかも知れません。それはがんという病の克服と同時に、私たちが不老不死の命を手にする日なのかも知れません。

今日も一日サステナ飲んで頑張りましょう。

よろしくお願いします。

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