NO.427 9月30日【水】=睡眠と体内時計=

おはようございます。
現代人の約6割が睡眠不足を自覚しているといわれ、さらに睡眠時間が6時間未満の人は男女とも4割にのぼるといいます。昨日は睡眠学の第一人者、筑波大学柳沢教授の著作から、睡眠についての思い込みや誤解について確認し、正しい知識について学びました。今日は睡眠の乱れによる体調の変化について、もう少し深堀してみたいと思います。

夜更かしや睡眠不足が続くと、インスリンが一時的に効きにくくなり血糖値が上がりやすくなることが分かっています。夜型生活や交代勤務では、睡眠と食事のタイミングがずれやすく、肥満や2型糖尿病のリスクが高まりやすいといいます。その背景には、食欲を抑えるホルモンの分泌の乱れ、インスリンが効きにくい夜間の時間帯の食事、睡眠不足による代謝ストレスなどがあげられます。まさに体内時計が乱れることになり、これは炎症や血管機能にも影響します。代謝の乱れが重なることで、心臓病や脳卒中など血管疾患のリスクを押し上げる可能性があるのです。

深夜でも空いているコンビニや、24時間営業のお店も増えて非常に便利になった反面、私たちの生活のリズムに規律がなくなってきているように思います。私たちの身体の仕組みは、太古の昔からそれほど変わっていません。「社会の便利さ」と「人間の身体の仕組み」のあいだに大きなギャップが生まれてしまってるといえます。本来休むべき時間帯に食べたり激しく活動したりすることは、体内時計を乱す原因になります。夜更かしは総じて健康リスクを押し上げるのです。

でも、改善の工夫は可能です。夜勤や不規則な生活であっても、食事の時間帯や内容、光の浴び方を工夫することで、体内リズムの乱れや血糖コントロールの悪化を抑え、血圧など心臓・血管に関わる指標の悪化も抑えらえることがわかってきました。そしてもう一つ、腸内細菌の世界にも昼と夜のリズムがあることがわかってきたのです。腸内細菌の種類や機能が、食事の時間帯に合わせてダイナミックに変動しているというのです。

夜行性のマウスの実験では、活動が活発な「夜」と、休息してエサを食べない「昼」とでは、腸内細菌の種類や、その代謝産物の内容ががらりと入れ替わっていることが確認されたのです。つまり腸内細菌の側でも「いつエサを食べるか」のタイミングに同調するように、自分たちのシフトを組んで、働きかたを切り替えている可能性があるのです。

人間においても、「日中活動・夜間睡眠」というリズムのもとで、腸内細菌のつくる物質や働きが昼夜で変わると考えられています。夜型生活や交代勤務は、睡眠や気分の不調に加え、体重増加・高血圧・中性脂肪上昇など代謝指標の悪化と関連するデータが多く示されています。リズムの乱れが代謝リスクを高める背景に、腸内環境の変化も大きく関わってると考えてよさそうです。

不規則な睡眠、睡眠不足によって体内時計が乱れ、ひいては代謝にストレスがかかり、身体の不調、変調につながるという流れですが、ここにも腸内細菌が大きく関わっているというのは、ある意味納得でもあります。睡眠と栄養は、私たちの健康を維持し守ってゆくための、最も大切で基本的な要素であることは誰もが知る常識です。そして、その両方に腸内細菌たちが実は大きく関わっていたのです。腸内環境を整えることは、体内時計のリズムを調整することにもなり、ひいては睡眠の質を高めることにもつながっているといえるのではないでしょうか。

今日も一日サステナ飲んで頑張りましょう。
よろしくお願いします。

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