おはようございます。
昨日からの続きです。腸内フローラが私たちの健康と深く関わっていることは、これまでの長年にわたる研究によってさまざまな形で検証され、科学的にも多くのデータが存在します。特に今世紀に入ったあたりから、遺伝子解析の技術が格段に進歩し、いままで見えていなかったあるいは捉えきれなかった個別の細菌群の動きが詳細に分析できるようになりました。その結果、腸内フローラは従来の善玉菌、悪玉菌、日和見菌といった大まかな捉え方ではなく、個別の種類や株ごとにその活動状況が解析できるようになったのです。そして、こうした腸内細菌たちが、消化管内というテリトリーを超えて、私たちの身体のさまざまな機能の調整に働いたり、あるいは脳をはじめ他の器官や臓器と連携して、肉体的のみならず精神的な健康にも寄与していることが分かってきたのです。
その腸内細菌たちの全体像を可視化しようとするのが腸内フローラ検査で、自宅でできる簡便なものから、医療機関が行う専門的なものまで、幅広い検査内容でさまざまな製品が利用できるようになっています。私たちはあくまで医療目的ではなく、健康の維持増進の補助として利用することを検討しており、すでにいくつかの企業が自社製品の販売促進に活用している例を紹介しました。今回は現在販売されている具体的な検査製品について、なにが検査できるのか、どのように健康増進に役立てることができるのかを見てゆきたいと思います。
まずは、カルビーが提供するボディグラノーラという製品を検証しましょう。価格は税込み16,500円で、インターネットで購入が可能です。キットが届いたら、自分で採便し容器に入れて郵送します。4~6週間で検査結果が返送されてくるようで、個人の腸内フローラの状況が詳しくレポートとして報告されます。まずは腸内フローラを構成する細菌の種類から、57のタイプに分けて、それぞれのタイプごとに、食事の嗜好や、便通の状態、BMI、生活習慣の特性、さらに運動状態などについても傾向が示され、腸内フローラからそこまで分かるのというくらい詳細に個人の生活態度があぶり出されます。そのうえで、タイプ別に、食事の指導や生活の改善へのヒントなどが示されますが、最終的には同社の製品であるグラノーラというシリアルのシリーズから最適の製品の組み合わせが推奨されるという形になっています。つまり腸内フローラ検査によって、自身の身体の状態や生活習慣に最適な製品が推奨される仕組みで、自分専用のオーダーメイド感覚で商品を選ぶことができるというシステムです。
次に明治のインナーガーデンですが、こちらもコンセプトはカルビーとほぼ同じです。こちらは明治のココア飲料24本とセットで、税込み12,000円とかなり安くなっていますが、検査キットだけだと税込み9,000円です。検査の方法や報告書は同様ですが、こちらは腸内フローラを5つのタイプに分けて、それぞれのタイプ別に推奨される成分を配合したココア飲料が用意されています。
いずれも、腸内フローラを検査することでタイプ分けして、それぞれのタイプにあった製品を推奨するというシステムになっており、実際の腸内フローラの細菌の種類や健康状態を解析し診断するというところまでは踏み込んでいません。おそらくそこが医療行為に至らない限界点で、さらに詳しい結果と生活への具体的なアドバイスを求める場合は、医療機関を介して行うことにならざるを得ないのだと思われます。そのあたりの線引きが難しいところではありますが、検査を定期的に行うことで、腸内環境の改善が可視化できれば、利用者にとっては続ける楽しみになり、強力な動機づけにつながります。ぜひ、サステナでもその付属サービスとして実現できればと考えます。
今日も一日頑張ってゆきましょう。
よろしくお願いします。


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