おはようございます。
台風6号が首都圏に接近しています。未明に和歌山に上陸、現在は東海地方の南海上を進み、お昼ごろには神奈川県沖に達する見込みです。東海地方から関東南部にかけて、大雨の警報が発出されており、今日一日台風が日本の東の海上に抜けるまでは、河川の氾濫や土砂災害など注意が必要としています。
さて昨日は、台風の渦が左巻きという話をしましたが、台風は日本に限ったことではなく、世界中で発生します。日本を含むアジアの太平洋側では台風(タイフーン)と呼ばれていますが、例えば北アメリカ大陸では、太平洋側、大西洋側どちらにも発生し、ハリケーンと呼ばれています。さらに南太平洋やオセアニアで、そしてインド洋ではサイクロンという名前になります。台風もハリケーンもサイクロンも、呼び方は変われど、熱帯低気圧という点では同じで、強い雨と風を伴って起こる気象現象です。
ここで、昨日の復習ですが、台風とハリケーンは北半球で発生するので渦は反時計回り(左巻き)となりますが、南太平洋・オセアニアのサイクロンは南半球なので、時計回り(右巻き)の渦になります。ではインド洋のサイクロンはどうなるのかという新しい疑問が生まれました。インド洋は世界地図で確認すると、赤道を挟んで南半球と北半球にまたがって存在します。インド洋の南で発生したサイクロンが赤道を超えて北上してきた場合、渦の巻き方はどうなるのかという問題です。発生したのが南半球であれば、渦は時計回りですが、では赤道を超えると途中で渦が逆回りに変化するのでしょうか。しかし風の方向が途中で簡単に変わるとは考えにくいので、あらためて調べてみました。
ヒントはコリオリの力にありました。結論から言うと、赤道付近では台風やサイクロンは発生しませんし、たとえ発生しても、赤道に近づくけば渦が解消してサイクロンも台風も消滅してしまうということです。理由は赤道ではコリオリの力が働かないということです。昨日の説明でいえば、緯度の差によって地球の自転による移動速度が違うため、これがコリオリの力を生む原理でした。つまり赤道では北も南も速度の差がほぼゼロとなり、コリオリの力が発生しない、あるいは赤道に近づくほどコリオリの力が弱まって行くということです。
台風もサイクロンも赤道に近づくようなコースになった場合、どんどんコリオリの力が弱まり、その結果風は発生しても渦を形成できなくなるということです。したがって赤道付近に低気圧が発生しても風が吹きこむだけで渦にならないので、台風やサイクロンには発展せず、消滅してしまうということでした。地球の自転によって生まれるコリオリの力は、台風だけでなく海流や人工衛星の軌道にも影響しているといいます。そして最もその影響が大きいのが偏西風でしょう。地球上のさまざまな気象現象や環境変化に関わっているのが、偏西風です。偏西風が西から東に吹くのもコリオリの力によるものですし、また赤道を挟んで低緯度の地域に発生する貿易風(東から西へ吹く)も、やは地球の自転によるコリオリの力が働いているといいます。
私たちの生活環境を取り巻く、気象をはじめすべての自然環境は、地球という惑星がどのように動いているのかによって日々影響され変化しています。そして地球の動き自体も、太陽やあるいは月を含むその他の惑星によって影響を受けていること、さらに太陽系と呼ばれる天体群も、もっと大きな銀河系のなかで互いに関係しあいながら存在しているのです。まさに果てしない宇宙のなかですべてがバランスしている状況に私たちは日々生かされているということを実感すると同時に、その奇跡に感謝しなければならないとあらためて思います。
今日も一日頑張って行きましょう。
よろしくお願いします。

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