No.20 6月11日【火】=魔法の言葉「まっ、いっか」=

おはようございます。

暦の上では入梅を過ぎましたが、今年の梅雨入りは全国的に例年より一週間程度遅れています。すでに沖縄、九州南部、四国は梅雨入りしたようですが、近畿から関東以北は今週後半になりそうとの予報です。気候的には夏日を数える日も増えて、天候が安定していませんが、庭先に咲き始めたアジサイが梅雨の到来を教えてくれる季節になりました。

ところで、今日のお題ですが、これは精神科医であり、老年医学の専門家として多くの著書を書いておられる和田秀樹先生の受け売りであります。和田先生はその著書のなかで、「まっ、いっか」これを言える夫婦の9割はうまくいくとアドバイスされています。とにかく歳を重ねたら、この6文字を口癖のように呟きなさいと言います。夫婦にあっては、相手に対して、「しょうがない人ね。でも、まっ、いっか」と妥協できるなら、たいていはうまくいっていると言います。

自分にも他人にも、100%の完璧を求めていたら、人生はとてつもなく窮屈なものになる。相手に完璧を求めないと同時に、自分に対しても甘くあっていいのだと言います。これは夫婦関係に限らず、人間関係全般に言えることではないかと思いますし、特に○○ハラスメントなる行為が問題視され、ちょっとした会話にさえも神経を配らなければならなくなった現代にこそ必要な、潤滑油のような言葉ではとも思います。

誰かに言われたキツいひと言、何気ない言葉が、いつまでも心に刺さったままになっていて、何かの拍子にそのことを思い出す。すると「あの人にこんなひどいことを言われた」という感情がぶり返してきて、悶々としてしまう。そのことがいつまでも忘れられず、その悔しさや怒りをくずぶらせ続けている。だれもが経験することでしょうが、たいていは、相手が発した言葉のほんのわずかな断片にこだわっていることが多いと言います。

すこし落ち着いて俯瞰的な視点で会話の流れ全体を見直してみると、相手がそういうのも仕方なかった、あれは弾みででた言葉だったと、冷静に受け止められる可能性もあります。会話の断片にこだわるのは、週刊誌の広告のショッキングな見出しだけを目にして、心をかき乱されるようなものです。実際の記事を読んでみると、それほどたいした話しでもなく、バカバカしい気分になったりするものです。

魔法のつぶやき、「まっ、いっか」は、人との関係をずっとラクなものにしてくれます。なんでもきちんとやろうとして、実際にきちんとやっている人は、他人に対しても厳しくなりがちです。きちんとしていない人のことを実際に責めることはしなくても、まわりの人は、きちんとしている人がそばにいるだけで、なんだか責められているような気分になると言います。そういう完璧主義の人は、何かひとつでもできないと、「なんてダメな人間なんだ」と、自分を責めます。しかし、できない自分を責めるのは、「自分は何もかもできる」という傲慢さの裏返しとも言えます。

100%の完璧を求めていたら、人生はとてつもなく窮屈になります。60%くらいできれば「まっ、いっか」、これが、歳を重ねてもその先の人生を生きやすくしてくれる魔法の言葉だと、和田先生は言います。

今日もサステナ飲んで、そこそこ頑張りましょう。

よろしくお願いします。

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