NO.421 9月15日【火】=マンジャロは危険?=

おはようございます。
近年、2型糖尿病の治療薬である「マンジャロ」(一般名:チルゼパチド)は、血糖値を下げる効果に加え、体重を大きく減少させる効果が高いことから、注目を浴びている薬剤です。その非常に高い体重減少効果から、ダイエット分野では減量治療としてマンジャロが使用され、高い効果を発揮しているといいます。もちろん、マンジャロは糖尿病の治療薬として承認された薬剤ですから、ダイエット目的は、いわゆる適用外使用と言われ、本来の薬剤の目的以外の使用となりますから、医者が関与する限り違法ではありませんが、当然保険適用はされない自由診療になります。

正しい知識を持った医師のもとで、適切に使用されれば、、同一薬効成分が肥満症の治療薬としても承認されていることもあり、結果的に減量効果が期待できるということだと思いますが、最初からダイエットを目的としてマンジャロが使用されている現状は、やはり医療行為として問題視する専門家も多く、副作用の心配もあることから、しっかりとしたルール作りが求められています。

では、マンジャロがここまで話題になっているのは、どうしてなのか、従来の糖尿病薬と一体何が違うのでしょう。マンジャロ(チルゼパチド)は、インクレチンと呼ばれるホルモンに働きかけ、インスリン分泌を促進させる作用があります。(インクレチン効果)また、満腹中枢に作用し、食欲を抑制したり、胃の運動を抑制し、胃内容物の排泄を遅らせる作用もあり、結果的に自然と食事の量をセーブすることができるといいます。ここが、従来の糖尿病治療薬との大きな違いであり、マンジャロがダイエットを目的とした適用外使用で注目を集める要因になっています。

インスリンの分泌を促進する糖尿病治療薬としては、先発品として有名なオゼンピック(一般名:セマグルチド)などがありますが、それらと比べても、マンジャロの血糖値改善効果(HbA1C改善)は非常に強力で、特に体重減少に関しては、圧倒的な差があるといいます。さらに血糖値の抑制薬剤は、使い方を誤ると低血糖状態を招きかねず、危険な副作用がありますが、マンジャロは血糖値の上昇に応じてインスリン分泌を促進するため、低血糖のリスクもきわめて低いという使いやすさも兼ね備えています。

糖尿病患者にとっては良いことずくめのマンジャロですが、食欲の抑制につながる作用は、胃腸の動きを制限するため、強く作用するとお腹が張る感じとともに、胃のムカムカや吐き気を生じることになります。効果が高い分、副作用も強く、悪心や食欲減退、下痢、便秘などが続くことがあります。さらに胆石の形成を促す副作用も確認されており、やはり使用にあたっては医師の適切な管理の下で細心の注意が必要と言います。特にダイエット目的での使用は、投薬を止めた後の急激なリバウンドも報告されており、薬剤に依存した安易なダイエットは危険と言わざるをえません。またマンジャロ自体が個人輸入などで、医者の処方なしで簡単に入手できる状況が、その危険度をさらに増幅しています。

マンジャロは、あくまで2型糖尿病の治療薬であり、肥満症の改善には同じ成分を含むゼップバウンドという薬剤も開発されています。いずれにしても、医師の適切な管理の下で安全に利用することが大前提であり、減量が必要な肥満症の場合でも、適用外使用ではなく保険診療の範囲内で、有効な薬剤として使用することができます。信頼のおける医師としっかり相談して利用することが大切であると思います。

今日も一日頑張ってゆきましょう。
よろしくお願いします。

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