おはようございます。
大阪の「粉もん」文化を象徴するソウルフードであり、安価で手軽に食べられる“庶民の味”として親しまれてきた「タコ焼き」。お好み焼きと並んで、関西人にとってはおやつにもおかずにもなる、身近でいつも食べている食材でもあるタコ焼きですが、今般の諸物価高騰の波にのまれ、庶民の味「タコ焼き」が、いつのまにか簡単に手のとどかない高級品になりつつある現状に、大阪育ちの私は大きな衝撃を受けています。
今や全国にチェーン展開している「築地銀だこ」と、関西地場の「道頓堀くくる」が有名ですが、いずれもこの数年値上げを繰り返し、現在は銀だこが810円、くくるが1040円(税込)ともう庶民の味とは言えないレベルに達しています。ひと昔前といっても平成の時代は、1舟8個入りで300円台でした。お祭りなどの屋台は高めの設定でしたが、それでも500円ワンコインで、食べ歩きを楽しめた時代でした。さらにさかのぼり昭和の時代には、1舟100円以下で、小学生のお小遣いで買えた記憶があります。
築地銀だこは、その名のとおり築地のある関東でうまれ400店を超える全国チェーンのタコ焼き専門店として有名になりましたが、本場・大阪のたこ焼きに慣れ親しんだ者たちからは、「あれはたこ焼きではなく『揚げ焼き』だ」と指摘され、度々論争になりました。しかしいまや年商500億円を誇る一大企業で、現在も10%以上の成長を誇っているといいます。ところが前述のとおり相次いで値上げを行うなかで、売上は伸びても利益が年々減少傾向にあるとの事で、やはり顧客離れが進んでいるようです。結果的に客数の減少を値上げでカバーしている状況で、負のスパイラルに陥りつつあるとも見えます。
庶民の味というタコ焼きの、身近でカジュアルでおやつ代わりに毎日でも食べたくなるという存在が、やはり1000円となってしまうと、メインディッシュ並みの価値観が求められ、もはや子供のお小遣いでは買えるような、おやつレベルの食べ物ではなくなりつつあるということなのだろうと思います。
もちろん、価格を上げておやつから、メインディッシュに昇格すべく、チーズやツナや、あるいは明太子など、さまざまなトッピングのバリエーションを増やし、その味や食感の変化を楽しむなど、いろいろな食べ方を新しく提案するような工夫もされているようですが、やはりタコ焼きは庶民の味という安くて手軽な食べものというのが人気の源泉であったやに思いますので、生き残るための戦略として大きな岐路にあるのかも知れません。大阪の粉もん文化、なんとか生き残ってほしいと願っています。
今日も一日頑張ってゆきましょう。
よろしくお願いします。

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