おはようございます。
新米のシーズンが到来しても、コメの価格は下がるどころか再び上昇傾向にあり、今月8日から14日までに販売されたコメ5キロ当たりの平均価格は4275円と、3週連続で上昇をつづけています。7月には備蓄米の随意契約による放出で2000円程度のお米が店頭に並んだことで、平均価格は3500円台にまで下がっていましたが、備蓄米の販売期限が8月末というタイミングで、再び価格が高騰を始めています。
今年の新米は猛暑の影響もありましたが、生産は順調のようで昨年にくらべ56万トンほど増産になるとの見通しが出ています。昨年は需要に供給が追い付かず、結果として32万トンほど不足が起きたと農水省は予測の見誤りがあったことを認めましたが、今年はその不足分を補って余りある収穫があるにも関わらず、価格の高騰が収まらないのはなぜなのか。単なる需給バランスの不均衡がコメ価格高騰の原因ではないことが分かります。
農業経済学者で宮城大学名誉教授の大泉一貫氏は、この令和の米騒動は人災であると断言します。きっかけは、2023年の猛暑や南海トラフ地震への備蓄行動であったかも知れませんが、本当の原因は政府の農業政策の失敗が引き起こした人災であると言います。毎年の米生産量の見通しが正しく把握できておらず、そのうえで生産調整の行き過ぎがあったことが、根本の原因であるとしています。しかし供給が予測を下回り、コメ不足が露見した段階でも、備蓄米の放出など早期に対策がとれでいれば、ここまで市場の混乱を招くことはなかったと言います。需給予測の見誤りに加えて、それでも市場価格の高騰を放置してきた政治家(農水族)と官僚(農水省)と農業団体(JA農協)の三者が連携した権力構造にあると大泉氏は指摘しています。
農協は米価を維持すると日本の農業が豊かになると信じ込んでいる。農水省は米価維持が農政の真髄だと勘違いしている。政治家は米価維持を掲げれば票が集まると思っている。三者は米価維持政策で強固に結びついているといいます。石破政権では農政改革を掲げ、生産調整から増産に舵を切りましたが、いまだその政策は道半ばで、26年度予算の概算要求にも、「水田活用の直接支払交付金」として水田の転作奨励制度がしっかり残っているそうです。つまり増産と言っても、一方では生産調整も継続して行うということなのでしょう。
このままコメ価格の高騰が続けば、消費者の食生活はますます苦しくなり、物価上昇に賃金が追いついていない現在、消費全体がさらに冷え込むことは火を見るより明らかです。総裁選による政治空白が続くなか物価対策も一向に進まず、私たちの生活は日々きびしくなる一方です。主食であるコメくらいは自給できる国であってほしいと願いますが、収まらぬコメ騒動に私たちは食生活そのものを見直すべき時期なのかも知れません。気候変動も人災ですがコメ不足もまた人災であるとすれば、本当に住みづらい世の中になったと思わざるを得ません。なんとか健康だけは自分で守らなければと強く思います。
今日も一日サステナ飲んでがんばりましょう。
よろしくお願いします。

コメント
関心を持たなければならない日本人には特別の課題です。政治中でJA含め多くの業者も絡んで、私達の所に届く時は高くなっています。其々が所得を得る為に多くの方が働いているのも現実でしょう。生産者の農家の方の高齢化、過疎化、消滅していく町や村社会で日本の総人口減少もジワジワと物価高を推し進めている現実です。昨今の独占階級による、弱者排除の自国ファーストでウクライナやガザ地域の悲惨な状況に、関心さえ失われつつある人格滅亡の危機に
私達は身を置いている気もします。それを嘆くかの様に異常気象や地殻が避けて行く大地震までもが、身を引き裂く象徴の様に感じます。
人類は進化から退化へ向かっているかの様です。企業サイトも高齢化社会の低賃金の中で、大きな目標を失い目先のほんの僅かな躓きに神経を尖らす事態になるのもやむを得ない状況かと思いますが、そんな時総理を退任する石破茂さんが国連総会で毅然とした声高にスピーチをされました。その様な素晴らしいスピーチがもっと早く国民に伝わらなかったのかと残念でした。厳しいとは言え日本の企業精神を守り抜く意気込みと、世界を日本が支えるくらいの気持ちが伝わり、本当にその言葉の重みを感じた瞬間でも有りました。
スターリ社長の全資産を投げ打って幾多の苦労を乗り越えてのサステナ事業は、今からの健康自主管理運動にはなくてはならない事業だと私は感じて居ます。雄大な阿蘇に一歩を踏み出すその一歩は、月へ人類が降り立った時の小さな一歩と同じなのです。これは「一人の人間にとっては小さな一歩だが、人類にとっては偉大な一歩である」。この言葉は50年ほど前にアポロ計画で最初に月面に降り立った時のニール・アームストロングの言葉です。
肺結核の恐ろしさは私も経験して居ます。大量に血を吐きながらでも必死に働いてきた気持ちは、スターリさんと共有しています。日本に持ち込んでの開拓精神は大谷社長の努力でしか有りません。其処もまた、共有させて頂きたいと思います。雄大な阿蘇へ一歩を踏み出すことに、これからもいかなる事が有ろうとも歩み続けたいと思います。
…岩もあり 木の根もあれど さらさらと
たださらさらと 水の流るる…