おはようございます。
世界中で新型コロナの感染が再拡大しています。WHOの報告によれば、今年の2月以来新型コロナの活動が世界的に増加しており、検査陽性率は11%を超えたと言います。この傾向は主に東地中海、東南アジア、西太平洋地域の国々で観察されているそうで、日本でも8月に入り、東京・大阪など大都市圏を中心に感染者数が再び増加傾向にあります。大阪市北部や堺市では特に感染報告が多く、全国的に6週連続で感染者数が増加しているとのことです。
現在主流とみられているのは、NB.1.8.1株と呼ばれるオミクロン株のJN.1とXBBの2つの系統のハイブリッド型変異株とされていますが、米国などではXFG株(Stratus)と呼ばれる新たな変異株も感染を拡大しているようです。日本では一昨年5月に5類感染症に移行され、従来のような大きな騒ぎにはなっていませんが、その間も新型コロナ感染者は消滅しておらず、今年に入りまた感染の拡大が問題になっています。ワクチンの接種や治療薬の開発もひと段落感があり、あまり話題にもならなくなりましたが、一方で人々の生活のなかでは、手指の消毒やマスクの着用といった形で、感染予防に対する一定の習慣づけはなされたように思います。
新型コロナによるパンデミック発生からすでに5年が経過しましたが、今回の再流行はそれほど大きな社会問題にはなっていません。ワクチンの効果による抗体の残存期間は1年未満ですから、当時ワクチン接種を受けた人々は国民の8割と政府は発表していましたが、現時点で体内に抗体を維持しているひとはほとんどいないと考えるべきです。しかしながら、現在新型コロナに再感染する人々が増えていても、重症化する人があまり出ていないのは、やはり当時のワクチン接種や実際の感染によって、抗体はなくなっても新型コロナウイルスに対する免疫の記憶が抗体をつくるT細胞やB細胞に残っているためだと言われています。
さらにワクチン接種や感染を繰り返すことで、より質の高いかつ広く多様な変異株に対応できる免疫が得られることが報告されています。これは「ハイブリッド免疫」と呼ばれているそうです。このように、ワクチン接種や過去の感染によって、免疫記憶やハイブリッド免疫が形成されると、今後出現するであろう未知の変異株に対しても恐れる必要がない、ということになります。その結果、運悪く新しい変異株に再感染することがあったとしても、なんとなく喉が痛いな、少し熱が上がって風邪かなと思っても、すぐに回復して特に病院に行くまでもなく平癒するといったこともあるようです。まさにその他の風邪と同じカテゴリーの対応で過ごせるレベルになっていると言えます。ただし、高齢者や持病があって、ただの風邪でさえ命のリスクにつながる人々にとっては、いまだに感染力が強く油断できないウイルスであることは変っていませんので、注意が必要であることは言うまでもありません。
私たちの免疫の仕組みは、まだまだ未知の部分も多く、先に述べたハイブリッド免疫などが、どのようにして形成されるのか、また新型コロナで一気に開発が進んだmRNAワクチンについても、今後がんワクチンとしての開発が進むと期待されていますが、その詳細のメカニズムがまだ未知の部分が多く、さらなる研究が待たれるところではあります。そしてそれは私たちのサステナについても同様であり、食品として実用化はされていますが、その本当の実力や免疫に対する有効性のメカニズムは、まだまだブラックボックスの中というのが現実です。今後、私たちを含め多くの人々の使用体験やその記録が、徐々に真実を明らかにしてくれると期待しています。
今日も一日頑張って行きましょう。
よろしくお願いします。

コメント