NO.155 3月7日【金】=大福を食べると尿意が治まる?=

おはようございます。

受験シーズンですが、受験生の間でいまこうした話が拡散しているそうです。大福もちは以前より尿意を抑える効果があると、まことしやかに伝えられ、受験生に限らず映画やコンサートで長時間トイレに行けない場合や、例えばバスで旅行するなどの場合に、特にトイレが近いという人たちの間で実際に効果があるとされている方法ではあります。しかし受験会場や映画館に、大福もちを持参して直前に口にするというのは、あまり見栄えの良いものではありませんし、それで慌ててのどを詰めたりしたらかえって大ごとになりかねません。

ところが最近もっとスマートな方法があるとして、SNSなどで急速に広がっているのがボンタンアメだそうです。九州地方では一般的なお菓子として、今年で100周年を迎える超ロングセラー商品とされています。確かに、大福をほおばるより簡便で、しかも持ち歩きや保存性を考えても、ボンタンアメのほうが断然スマートではあります。例えば受験会場で、あるいはバスに乗った時にポケットから取り出し、何粒か口に入れるだけですから、非常に簡便ではあります。

ボンタンアメのパッケージを見てみると、やはり原材料にもち米が使われています。なぜ、大福もちやボンタンアメは、尿意を抑えると言われているのでしょうか。その真偽のほどを調べてみました。双方の共通点はやはりもち米であり、さらに糖質が非常に多く含まれていることです。お米は炭水化物の代表選手ではありますが、もち米はさらにそのデンプン質が糊化されており、非常に消化が早いと言います。この消化スピードがまず大きなカギであり、消化された糖質(ブドウ糖)は血糖値を上げますが、すると血糖値を正常に保つために、余分なブドウ糖をグリコーゲンに変えてエネルギーとして貯蔵する仕組みが動き出します。このグリコーゲンが水分子を吸収するため、体内の水分が使われて、尿が溜まりにくい、あるいは尿意が消えるということになるようです。実際には、グリコーゲン1に対して3から4倍の水が結合すると言われています。

大福もちにしても、ボンタンアメにしてももち米やあんなどに含まれている糖質の消化が早く、消化の過程でグリコーゲンが生成されるというところがポイントなのだと考えられます。つまり同じような炭水化物でも、お米やパンと言ったデンプンは消化により時間がかかりますし、また消化が良くても水分含量が高かったり、果実飲料などは、逆に水分をカラダに供給してしまいますので、逆効果であることは言うまでもありません。やはり水分が少なくて、そして消化が早くグリコーゲンの生成につながるものが条件になりそうです。ではグリコーゲンを商品名、そして社名にまでした、グリコキャラメルはどうでしょうか。まさにグリコーゲンを成分にしたお菓子ですから、非常に効果が期待できそうですね。しかし、残念ながら懐かしのグリコキャラメルは、販売中止なのか店頭ではほとんど見かけなくなりました。

大福もち、ボンタンアメ以外に効果がありそうなのは、カステラです。コンビニなどでは、個包装された一口大のカステラをよく見かけるようになりました。これなら携帯もかのうで、また食べやすいので、旅行先は受験会場、映画館やコンサートホールでも十分使えそうです。ただし、高齢者にみられる頻尿の症状に対しては、果たして有効かどうかは疑問が残ります。しかも大福餅やボンタンアメを毎日ののように食べれば、やはり糖質の取りすぎになる危険性もあり、別の健康上のトラブルがおこる可能性が高くなります。いざという時の知恵の一つとして賢く活用するのが良いのではと思います。

今日も一日頑張って行きましょう。

よろしくお願いします。

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