おはようございます。
昨日の夕刻、宮崎県の日向灘を震源とするマグニチュード7.1クラスの地震がありました。宮崎県の日南市では最大震度6弱を観測するなど、非常に大きな揺れがあり家屋が倒壊したり、地面の隆起、山崩れなどの被害が各地で報告されています。人的被害についても徐々に増えているようですが、現在まででけが人が9名、死者はない模様です。日向灘に面する宮崎県や鹿児島県の沿岸では、津波の被害も懸念されていますので、しばらくは注意が必要です。
今回の地震の規模はマグニチュード7を超える大地震であり、震源地の深さが30キロメートルと言われていますから、ちょうど南海トラフと呼ばれるプレートのある深度で発生した地震とされています。日本列島は、ユーラシアプレートと北米プレートという二つの大陸プレート、そして太平洋プレートとフィリピン海プレートという二つの海洋プレートのちょうどぶつかる位置にあり、プレート同士がぶつかることでひずみが発生し、このひずみが溜まった力が解放されるときに地震が起きています。今回の日向灘の地震は、ユーラシアプレートとフィリピン海プレートがぶつかる境界線である南海トラフ西端で起きており、この地震によって南海トラフでの地震活動が活発化する可能性が指摘されています。
南海トラフ地震は、今後数十年のうちに非常に高い確率で起こるとされており、その範囲は、九州、四国、近畿、東海と日本列島の太平洋側の地域をほぼ網羅する広い地域にわたっています。過去にはこの南海トラフという震源域でマグニチュード8クラスの巨大地震が100年~150年周期で発生しており、最後は1944年に昭和東南海地震、そして1946年に昭和南海地震が立て続けに起きています。以降80年近くが経過していることから、今後数十年のうちに次の大地震が来る可能性が高まっていると言われています。
そしてその被害規模は、太平洋側の大都市が複数あることから、津波と家屋の倒壊、そして火災などの二次被害も想定され、死者は32万人に上るという予測も出ています。経済的被害の規模も約214兆円という試算があり、これは東日本大震災の10倍以上の大きなインパクトになると言われています。
今回の日向灘でのマグニチュード7を超える地震が、南海トラフ地震の引き金になるのか、あるいは単発の地震で終わるのか、その関連性を現在気象庁と専門家による検討会が進んでいるようですが、日本列島に暮らす限り、地震災害はいつ来てもおかしくないという認識のもと、普段から備えを万全にするしかありません。備えあれば憂いなしです。
今日も一日頑張って行きましょう。
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