NO.286 12月3日【水】=インフルエンザ変異株の流行=

おはようございます。
今年はインフルエンザの流行が例年より早く、すでに11月の時点で39の都道府県で警報レベルの感染拡大が続いています。厚生労働省によれば、最新の患者報告数(11月17日~23日)が全国で19万6千人を超えており、昨年同時期に比べれば17倍に達していると言います。学校などでは、学級閉鎖、学校閉鎖が相次いでおり、多くの医療機関は急増する患者への対応に追われている状態です。

この時期に急激にインフルエンザの感染が広がっている理由については、専門家がさまざまな分析をしていますが、まずは新しい変異株の出現です。インフルエンザA型H3N2亜型に分類される中でもK亜系統と言われる変異株で「サブクレードK」とも呼ばれ、日本では96%の患者がこの変異株による感染と報告されています。

サブクレードKの症状としては、他のインフルエンザ同様に、発熱、咳、鼻水、倦怠感、筋肉痛、悪寒などがありますが、全年齢で重症化しやすい傾向があり、特に小児と高齢者は注意が必要です。感染すると高熱を発症する確率が高く、呼吸困難や脱水症状などの合併症を引き起こし、入院が必要となることもあると言います。前回このA型H3N2亜型が主流となったのは、2016年~17年と言いますから、8年近く経過していることもあり、やはり免疫がある人は少ないため、急激な感染拡大に至ったと考えられます。

変異株の出現に加えて、大阪万博の影響もあり今年はインバウンド客が急激に増えていることも、感染拡大の原因に挙げられています。さらに長くて暑い夏を経験したことで、健康な人々でも夏バテ、秋バテといった疲労の蓄積があったこと、そしてコロナ禍を経験して副反応の苦しさを経験した人も多く、ワクチン疲れのような現象も起きていると言います。政府のデータによるとインフルエンザワクチンの使用量が2020年をピークにして、年々減少傾向にあり、人々のワクチン離れも一因ではと分析しています。

今シーズンのインフルエンザワクチンは、三価ワクチンと言われ2種類のA型(H1N1型とH3N2亜型)とB型のウイルス株に対する予防効果を持ったものですが、ワクチンの調整が開始されたのは、今回のサブクレードKが確認される前の2月の時点だったため、この変異株には対応できていないようです。しかしながら、ワクチンは感染の予防回避だけでなく、重症化や入院、死亡の確率を減らすこともあり、その点においては、今からでもワクチンの接種を政府は推奨しています。

例年より早く流行が始まったインフルエンザですが、ピークはまさにこれからです。毎年12月~2月がインフルエンザのシーズンとされ、やはり気温が下がって大気が乾燥することで、私たちの免疫力が下がりがちな季節です。特に乾燥は鼻やのどの粘膜バリアを弱めてしまうため、そこからウイルスや他の病原菌も侵入しやすくなります。マスクやこまめな手洗いはもちろん、うがいを欠かさず粘膜をうるおして感染の予防を心掛けましょう。もちろん毎日のサステナはぜひ忘れずに。

今日も一日頑張ってゆきましょう。
よろしくお願いします。

コメント

  1. ピンピンキラリ塩谷勇人 より:

    SNSでは、インフルエンザワクチンとコロナワクチンと一緒にされて警戒されているみたいですが、全く作り方が違うので、コロナワクチンのような心配はないことは、お伝えしてます。

    そもそもサステナを飲んでいれば、ワクチンを打つ打たないの話にならないと考えてますので、これからもワクチンの切り口からサステナにうまく誘導していきたいと思います。