おはようございます。
お隣の韓国が、大統領選を迎えヒートアップしています。本日投票が行われ、深夜には結果が判明する模様ですが、日本にはない直接選挙制で国家元首を決めるという制度のためか、投票率は80%を超えるのではという予想です。まさに全国民が大きな関心をもって選挙戦に参加しており、自らの国の将来を国民全員で考えようという姿勢は、私たちも参考にすべき点が多いように思います。
一方で、今回立候補した7名の候補のうち、国民の支持はほぼ3名に集約しつつあり、与党「国民の力」の金文洙(キム・ムンス)前雇用労働相、最大野党「共に民主党」の李在明(イ・ジェミョン)前代表、そして改革新党の李俊錫(イ・ジュンソク)代表に絞られつつあります。年齢からみるとキム・ムンス氏が最高齢で73歳、イ・ジェミョン氏が61歳、イ・ジュンソク氏が40歳と、ベテランから若手までそろった形です。
現時点では、イ・ジェミョン候補が優勢との観測で、これを与党のキム・ムンス候補が猛追しているという状況と報じられています。もともと第三局となっている改革新党のイ・ジュンソク氏は、与党の国民の力から離党して新党を立ち上げており、再び与党に合流することで、トップを走るイ・ジェミョン氏を逆転するシナリオも囁かれてきましたが、最終局面にきてその可能性はなくなったようです。あとはどこまでキム・ムンス候補が追い上げを見せられるかですが、それぞれの陣営の戦略、戦術を見ていると正直にいって気分が悪くなるくらいに、相手の誹謗中傷合戦になっているように見えます。ここにも分断の構図が見えてくるのはやはり世界のトレンドなのでしょうか。
韓国の大統領選は、2000年以降保守系と革新系の候補が競り合ってきた歴史がありますが、ほぼ毎回のように選挙後、敗れた候補が逮捕され投獄されるというスキャンダルを繰り返しています。まさに勝てば官軍、負ければ賊軍、韓国流では、勝てば国家元首、負ければ囚人ということなのでしょうか。韓国の選挙戦では、相手の疑惑や不正を追及することで対立候補を蹴落とすのが常套手段として使われているようで、意地悪な見方をすれば、犯罪者同士の大統領選であり、敗れた候補は即刑務所行きとも揶揄される状況です。
私たち日本にとっても、韓国の大統領はやはり極東アジアの自由主義国として、また米国を介して日米韓の同盟関係は、安全保障はもちろん経済面でも非常に重要な国の元首として、多大な影響を持ちます。過去の戦争体験は未だに一部の人々の反日感情を生んでいますが、すでに若い世代ではアニメや音楽、そしてスポーツも含めて文化的な交流がどんどん広がっており、国民同士の距離は非常に近くなっていると実感します。中国やロシアといった近隣の大国との狭間において、日韓が協力してアジアの平和と発展に寄与できる部分は、非常に大きいと考えます。
その意味で、今回の選挙で選ばれる新しい韓国大統領には、山積された外交安全保障の問題、経済の問題、さらに少子化問題など、隣国である日本と共有して解決すべき問題がたくさんあることをしっかり認識していただき、二国間の協力こそが東アジアの安全と発展を進める大きな原動力になることをあらためて訴えたいと思います。そしてそれぞれの国の若い世代がもっともっと交流を深め、相互に恵みのある未来志向の関係構築をしっかりサポートしていただく政策を期待したいですね。
今日も一日頑張ってゆきましょう。
よろしくお願いします。

コメント
朝鮮戦争からの歴史は戦後の日本の歴史と時間的には重なりますが朝鮮半島は二分され南北に分かれました。
韓国は九州ぐらいの大きさと見て産業や農業規模など人口規模においても大きな存在では無くデフォルトさえ経験しています。私が韓国旅行で聞いた話に高齢者の自殺は世界一だと言い、理由は子供達に生活の心配かけたく無い…との事でした。
李承晩依頼貧困の中で北朝鮮との国境警備など閉ざされた特異な国家なのですから今日のGNPに至るまでには大統領も厳しい生活者だったり側近含めた取り巻き企業や宗教の票集めや裏金など脆弱な社会体制であった事は否めません。流れは日本も他の国も同じ様な過程が有ったのでは無いでしょうか。
韓国のキム・ヨンヒョン国防相は「非常戒厳」に関連し「国民に混乱を与え、心配をかけたことに、国防相として責任を痛感し、申し訳なく思う。すべての事態の責任をとって、大統領に辞意を表明した」と、あります。
2004年には、当時のノ・ムヒョン(盧武鉉)大統領が、大統領選挙をめぐる側近らの不正資金事件への責任などを理由でした。
2016年には、当時のパク・クネ(朴槿恵)大統領が、知人による大統領府高官の人事への介入や、知人が関与する財団の設立への大統領の支援などを理由に国会で弾劾を求める議案が可決されたのコメントの様にのです。
日本でもロッキード事件、統一教会とのズブズブの関係での安倍総理の暗殺事件他にも多くの闇の中が有ります。
しかし過去においては日本が統治して日本語の教育もして来たのです。1番近い隣国として手を差し伸べる日本国民の度量が求められると思います。北寄りの大統領で有ったにしても寄り添ってあげたいものです。ウクライナへも同じです。大谷社長のコメントの様に日米韓は民主主義の同盟国であり反日感情が有ったにしてもそれはお互い様なのです。
小渕総理が韓国の国会で演説し和かな表情と優しく一緒に手を組みましょう、そして外で旗を振りながら反日のデモ隊に対して方日を促したのです。この背景には素晴らしい側近の人材による五百旗頭真氏の手書きによるアドバイスでした。
より大国の日本が暖かく優しく手を差し伸べる国民性を失わない様にしたいものです。