NO.81 10月4日【金】=中東危機再び②=

おはようございます。

イスラエルのイランへの報復攻撃が心配される中、レバノンの国境地帯での戦闘が激化しています。すでにイスラエルの地上部隊がレバノン南部に侵攻しており、空爆も激しくなっています。イランとのつながりが深いイスラム武装組織ヒズボラとの戦闘が激化すれば、イランも援護せざるをえない事情もあり、イスラエルが明言する報復行動が、イランの核施設や石油設備に向けられれば、戦火が中東全域に広がる可能性も出てきました。すでに日本政府は航空自衛隊の輸送機2機をレバノン周辺国に派遣し、現地日本人の退避に向けて準備を進めていると言います。

もしイランとの交戦が始まれば、日本への影響ははかり知れません。日本は原油の9割を中東地域から輸入しており、戦争の影響でホルムズ海峡が封鎖されることになれば、輸送の大動脈を失い経済的なダメージは甚大なものになります。石油を中心にエネルギー価格が高騰し、原油のみならずさまざまな食料品や輸入品がさらに値上げラッシュになるのは間違いなさそうです。中東での戦争の拡大は世界中に大きな波紋を広げる大問題に発展します。

どうすれば戦争を止めることが出来るのか、紛争を終わらせるにはどうすればいいのか。当事国のみならず、これは世界中が自らの問題として真剣に考え、そして協力し合って解決しなければならない問題であると考えます。報復の応酬は悲劇と怨念の連鎖を生み出し、終わりなき不幸の繰り返しでしかありません。そしてその犠牲者は、常に罪のない市民であり、社会の最も弱い立場の人々であることを為政者はもっと強く認識すべきです。戦争が為政者、権力者の都合によって無くならないとしたら、それは政治のシステムがおかしいのであって、私たちはそこをまず正すことが出来る民主主義を取り戻さなければならないと思います。

パレスチナでこの戦争の惨禍にある人々は、数百万人とも言われますが、近隣のパレスチナ人すべての人口を考えても800万人前後と推定されます。この人々を世界が協力して救済することは、いろいろな方法があると思います。確かに先祖から住み慣れた土地というものはありますが、戦火にさらされて命の危険と隣り合わせの生活を続けるより、新天地で安全にそして経済的にも安心できる生活が保証されるなら、移住することも選択肢としてあるはずです。米国をはじめ世界の盟主国が膨大な金額の武器や弾薬を支援する代わりに、そうした安全な生活を保証する場を提供することが出来れば、こうした戦争も回避できるのではと考えます。

確かに領土の問題は、さまざまな感情とともに利権なども絡む難しい問題ではありますが、歴史的には清教徒革命によってアメリカへ移住した人々が新天地で新たな国家の建設に成功した例もあります。パレスチナ人の安住できる場所をどこに建設するのか、中東諸国も交えて世界中の国々が協力し、また経済的にも支援すれば解決可能な問題であると思います。そしてイスラエルもその経済力を軍事でなく、パレスチナ人の安住のために使用することで、未来に向けた関係修復ができるはずです。そしてその行為は周辺のアラブ諸国にとっても、未来志向の新しい経済圏を協力して築いて行くための土台になると考えます。

戦争は武器や兵器の取引で莫大な利潤を得ている一部の団体とそれを後押しする権力者によって支えられている非常に閉鎖的なマーケットなのだと思います。そしてその一握りの権力者の恣意的な事情で戦争が絶えないとすれば、いつまでたっても市民が犠牲になる世界は変わりません。私たちはそのシステムをいまこそ変えてゆく必要があると強く思います。

今日も一日サステナ飲んで頑張りましょう。

よろしくお願いします。

コメント

  1. 阿部 敏行 より:

    熱烈支持!!その通りだと思います。