おはようございます。
原子から分子、そしてエネルギーの循環へとお話を進めてきた、生存環境科学という新しい学問ですが、これは私たちが師と仰ぐ野本亀久雄九大名誉教授が、現在も研究を続けておられる学問分野で、先生がこれまで世界をリードする形で切り拓いてこられた生体防御学をさらに進化させた理論であると言います。したがって私たちのような常人には到底その真理の部分は理解が及ばない大変に高尚な領域なのだと思います。
しかしながら、先生は生体防御学と同様にすべての人々にとって役立つものでなければ、学問としての価値はないといつも仰っています。生存環境科学という学問は、地球環境や自然環境のなかで私たち人間のみならずすべての命が、豊かで健やかに生存を続けてゆくために必要な知識として体系化しようというアプローチなのです。地球と言う天体に住まうすべての命が、互いに共存しながら調和を崩すことなく生存してゆくための知恵そのものだと言い換えてよいのだろうと考えています。
まずは、私たちの住まう環境としての自然とそこに暮らす生命の活動がどのように相互に影響しあっているのか、その仕組みを原子・分子というミクロのレベルから見てきましたが、そこには非常にシンプルでしかも無限の可能性を秘めた循環(リサイクル)システムが見えて来ました。それがC、H、O、Nといいうたった4種類の元素で構成される様々な物質の循環と、そこに付随するエネルギーの循環システムでした。
そしてそのエネルギーのリサイクルがまさに生命活動を存続させる原動力として働いているということです。これが地球上のすべての生きとし生ける者たちの原理原則の部分なのです。しかしその物質循環、エネルギー循環に対して、その流れを妨げたり、抗うように竿を差す存在として、人間が登場し文明や経済と称して、その循環の輪をあちこちで妨げ、分断するような行為を行ってきたがために、さまざまな問題や不都合が世界中で生じているのだと考えます。
生存環境科学は、まさにその循環システムの根本を真理としてつまびらかにすることで、これを妨げたり分断することなく、私たち人間と自然環境がともに豊かであり続けることを探求する道であると私は理解しています。これは学問であると同時に「道」なのだと考えれば、物事の真理であり、思想、信仰につながる規範、あるいは存在するための法則とも言うべきかも知れません。あるべき道を正しく理解し、これにそぐわない行為や考えを正して行くことが、いま世界にそして人類に求められているのだろうと思います。
明日はその具体的な事象を可能な範囲で検証しながら、さらに生存環境科学という道について考えてみたいと思います。
今日もサステナ飲んで頑張りましょう。
よろしくお願いします。

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