おはようございます。
サッカーワールドカップが、スペインの16年ぶり2度目の優勝で幕を閉じましたが、その傍らでバレーボールのワールドカップとも言われるネーションズリーグが進行しています。2018年に男子ワールドリーグと女子ワールドグランプリが統合され、バレーボールの男女国際大会としてスタートしたネーションズリーグですが、以来オリンピックと並んでバレーボールの世界トップを競う大会として毎年開催されています。
2024年には、日本の男子、女子ともに準優勝を果たすなど、日本のバレーボールが世界のトップレベルまで実力を上げており、今年も関係者の期待が膨らむ大会になっていました。すでに男女とも予選を通過し決勝トーナメントに駒をすすめましたが、残念ながら女子は決勝の1回戦でブラジルに惜敗しています。その一方で、男子は予選を12戦全勝のトップで決勝進出を決め、2大会ぶりのメダル、さらに初の優勝も期待されるまさに絶好調の状態で決勝に臨んでいます。決勝トーナメントの初戦は対中国で、来週の29日に中国の寧波で行われる予定です。中国は予選ラウンドでは1勝11敗で最下位でしたから、現在の日本の敵ではないと思われますが、日本にとっては完全なアウェーゲームとなり、中国の応援団も相当ヒートアップが予想されますので、なんとか雰囲気にのまれず実力を発揮できれば、順当にベスト4までは行けるはずです。
そして準決勝は、イタリアとアメリカの勝者との対戦になる組み合わせですが、こちらも世界ランク2位のイタリアが順当に勝ち上がってくると予想され、そのイタリアを撃破しても、決勝はおそらく世界ランク1位のポーランドが、きっと予選ラウンドでの借りを返さんとばかりに、手ぐすね引いて待っているだろうと思います。日本は、予選でイタリアもポーランドも、フルセットの末に僅差で勝ちを奪う粘りのゲーム展開をものにしており、決勝でもやはりこの2国を抑えなければ優勝は見えてこないということになりそうです。29日からの決勝ラウンド、日本のさらなる活躍、そして初優勝の快挙に大いに期待したいですね。
ところで、日本のバレーボール、特に男子はなぜこんなに強くなったのでしょう。女子は、かつて東洋の魔女とも言われ、世界に名をとどろかせた時代がありました。回転レシーブをいう曲芸のような技を編み出し、1964年の東京オリンピックでソ連(現ロシア)を破り金メダルを獲得、国内はもちろん世界中の注目を浴びました。柔道の受け身を応用したとされる回転レシーブや受け手の手元で変化する変化球サーブなど、当時の外国選手から見れば、まるで魔法使いのような日本選手の技術に驚きと怖れすら感じたといいます。攻めても攻めても拾ってつないでくる日本のバレーが、魔女の称号を生んだと言えます。東京オリンピックの金メダルを機に、バレーボールブームが起こり、「サインはV」や「アタックNo.1」といった、人気番組が高視聴率を記録した時代です。
一方男子も、同じく東京オリンピックで銅メダル、1968年メキシコで銀メダル、そして1972年のミュンヘンでは金メダルと、着々と実力をつけ世界のトップに仲間入りします。しかしながら、その後は長い低迷期に入りオリンピックの出場権すら失うところまで落ちていました。現在の日本男子の復活は、2019年ごろからといわれ、2023年のネーションズリーグで46年ぶりとなる世界大会でのメダル獲得、3位入賞を果たしました。そして2024年には準優勝、2025年は6位でしたが、今年は初の優勝に挑戦するところまで来たのです。
予選ラウンドで唯一12戦全勝となった日本男子の強さの源泉は、やはりディフェンス力、守りの強さといわれています。相手の強烈なスパイクに対しても迅速に反応し、ボールを絶対に落とさない粘り強さが光ります。ブロックとレシーブの連動が、それを可能にしていると専門家は分析します。ブロックでスパイクのコースを限定し、そのコースに確実にレシーバーが入ることで、強烈なスパイクを打たれても反応してレシーブを上げることが出来ていると言います。そしてもう一つ日本のレベルを押し上げたのが、代表選手の海外移籍と国内リーグの世界基準といわれています。石川選手や高橋藍選手など、代表選手の多くがポーランドやイタリアなど、世界の強豪と呼ばれるクラブチームでプレーし、実力をつけてきました。さらに日本の国内リーグでも、世界レベルの選手が多く在籍して盛り上げており、日本国内も世界基準に到達しているという背景があります。
そして、最後は日本人の器用さを活かした戦略と高い技術がその強さを作り上げています。日本の守備も攻撃も単なる高さ勝負ではない、まさにコンビバレーと呼ばれる組織力、技術力を生かした戦い方に強さの秘訣があると言います。ここは東洋の魔女と呼ばれた日本の伝統が男子バレーにも引き継がれているのだろうと思います。来週のネーションズリーグ男子決勝トーナメント、ぜひ日本の金メダルを期待しましょう。
今日も一日サステナ飲んで頑張りましょう。
よろしくお願いします。

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