おはようございます。
先週からの続きです。NHKの番組クローズアップ現代で、オフィスワーカーから現場職への転職が進んでいるという特集がありました。AIの進化によってこれからも多くの職種、仕事がAIに置き換えられてゆくと予想される中、仕事のやりがいや報酬といった部分にも、これまでとは違う価値観や考え方が広がっているようです。特にホワイトカラーと呼ばれているオフィスワーカーから、ブルーカラーと呼ばれる現場職へ転職するケースが増えていると言い、その背景にはAIによる置き換えが進む職場と、AIにはまだ置き換えがむずかしい、あるいはAIの発達に伴ってその価値が見直されている職種、仕事があると言います。
就職を考える若者たちの選択は、手に職をつけておくことが将来の安定につながるという理由で、現場職を選ぶ傾向が強まっていると言います。運送や建設業界、医療や介護といった業界、いわゆるエッセンシャルワーカー、そして職人技が求められるような現場はまだまだAIではこなせない仕事がたくさんあるといいます。一方で、AIはデータとパターンを駆使して、一定の条件のもと、効率よくスピーディーに、非常に再現性の高い業務を遂行する能力は、人間をはるかに凌駕するレベルにあります。工場のライン作業や組み立てロボットなどがその例ですが、データを分析して、資料や文章を作成したり、絵や動画といったイメージやコンテンツを制作したり、果ては軍事戦略を検討し、敵を効率よくせん滅する作戦を実行するところまでAIが担うに至っていると言いますから、末恐ろしささえ感じます。
しかし、一方でAIではまだまだ対応が難しい世界があります。予測不能な環境変化や、微妙な調整が必要な作業、さらに人を相手にするような場面では、相手の状況だけでなく感情にも配慮するなど、変数要素が多すぎる、あるいは数値化がしづらい感覚などの要素が絡むため、経験による総合判断が求められ、AIにはまだ対処が困難なケースがあります。AIは大量のデータから最適解を導く能力には長けていても、その場の空気を読むといった芸当は出来ないのです。この非言語的な判断力こそが、AIでは置き換わらない人間の最大の武器なのだと思います。
AIには簡単に置き換わらない手に職をつけるという意味で、若者を中心に現場職に人気が集まるなか、私たちの働き方はAIの発展とともにどのように変化してゆくのでしょうか。すでに一部の職種、仕事はAIによって置き換えが進み、結果として仕事を追われる人々が出ているのも事実ですが、時代の変化に合わせて臨機応変に適応する能力もまた、私たち人間には備わっています。AIが仕事を奪う未来ではなく、AIと人間がそれぞれの得意とする分野、作業をうまく組み合わせ、共働できる未来を考えるべきであると思います。
例えば、AIが精密作業や危険作業を担当し、人間は感覚と判断でこれを補うという働き方です。建築現場ではドローンが測量・点検を行い、職人が仕上げや調整を担う。料理の世界では、AIがレシピや温度管理を最適化し、料理人がその味覚で最終調整を行うなど、AIが「効率と再現性」を担当し、人間は「感覚と創造性」を担う形で、役割分担が可能です。そして双方の能力が融合することで、職場や仕事はより安全で、よりクリエイティブなかたちに進化するのではないでしょうか。そうなればAIは、働く私たちにとって決して脅威ではなく、最高の助手でありパートナーになると信じたいですね。
今日も一日頑張って行きましょう。
よろしくお願いします。

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