NO.309 1月22日【木】=「がん活」のすすめ=

おはようございます。
最先端の医療機器に支えられた外科手術、大幅に進歩した化学療法(抗がん剤)など、華々しい最新の治療法が開発されている「がん」の治療。しかし、残念なことに現在も、多くの先進国で死因トップに君臨し続けているはがんです。がんは遺伝などの先天的な要因より、日々の「習慣」に大きく左右されることが明らかになってきており、がん対策の決め手は「予防」であると言われています。しかし、必要だとわかっていても習慣のコントロールはなかなか難しいものです。

患者が後悔するのをもう見たくない。その切実な思いから、新しい概念「がん活」を進めるのが、大阪公立大学教授で内科医の、川口知哉先生です。先生は、退屈で面白くないがん予防の習慣を、賢者たちの「名言」を支えにして前向きに、軽やかに行うというユニークな方法を提案しています。では、「名言でがん予防」とは、いったいどういう方法なのでしょうか。先生の著書である『「がん活」のすすめ 科学と明言でつくる「がんを寄せつけない習慣」』(講談社)からその一部を抜粋して紹介したいと思います。

川口先生は日々、臨床の現場でがん患者と向き合うなかで、「がんになってから薬で治す」ことの限界と「がんにならないための予防」の重要性を痛感しているといいます。日進月歩の科学研究により薬剤や手術、放射線治療は目覚ましい進展を遂げている一方で、がん予防についての研究はまだ圧倒的に少ないが、最も有効ながん対策は「予防」であると断言しています。

たとえば禁煙は、その最たるものです。肺がんにかぎらず、喉頭がん、食道がん、膀胱がんなど、たばこと深く結びついたがんは数多く存在します。禁煙すれば予防できることは明らかなのです。それでも、実際に禁煙を実行することの難しさも、同時に目の当たりにします。人間にとって、ひとたび身についた習慣を変えることは、いくら理屈でそうすべきだと理解していても非常に大きな困難をともなうものなのです。がん予防はまさに生活習慣と直結しているだけに、習慣を変えようと「実行」することこそが、最大のハードルになると先生は指摘します。

そこで提案する考え方が、「がん活」だといいます。「がん活」とは、科学的に正しいとわかっているがんの予防策を、できるところから生活に取り入れていく、ごく日常的な取り組みのことなのです。たとえば、体を少し動かす、たばこを控える、飲酒量を見直す、睡眠を大切にする、必要な検診を受ける、どれも特別なことではありません。ただ、こうした小さな選択を意識的に積み重ねていくことが、将来のがんリスクを確実に下げていくといいます。がんになる、そのずっと手前から始める「予防のための活動」、それが「がん活」なのです。

ここで先生が着目したのが、世界の「賢人」「偉人」ともいわれる先人たちが残した言葉、いわゆる「名言」なのです。私たちは子どもの頃から、読書を通じて、あるいは人生の先輩の教えなどによって、数多くの名言に触れ、ものの考え方を形づくってきました。名言とは人類の経験と叡智が凝縮された結晶であります。日々の食事、運動、睡眠といった予防に直結する習慣を、推奨されているものに変えることは非常な困難をともなうが、まさにそのとき、名言を繰り返し見るという方法が有効になると先生はいいます。予防の重要性が科学的にどれだけ強調されていても、私たちを動かすのは「言葉の力」なのです。

明日は具体的に先人の名言をご紹介しながら、このお話続けたいと思います。

今日も一日頑張って行きましょう。
よろしくお願いします。

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