NO.299 12月25日【木】=10大ニュース2025=

おはようございます。
2025年も残りわずか、今日を入れてちょうど1週間になりました。多くの会社や団体は今週で仕事納め、27日土曜日から年末年始のお休みに入ります。当社もそうですが、来年1月は5日月曜日が初出というところが多く、カレンダーの曜日の巡りがちょうど合う形で9連休になりました。すでにいろいろ出掛ける計画がある人、家でのんびりする人、久々に里帰りする人などさまざまでしょうが、年末年始の交通機関は、どこも例年より早く予約が進んでいるようです。

そんな2025年、さまざまな事件や出来事がありましたが、ここで少し振り返ってみたいと思います。まずは何と言っても物価の高騰がこれまでにないペースで進んだ年だったと思います。特に食料品の値上げが何度も繰り返され、どんどんエンゲル係数が上がる事態がいまも続いています。多くは海外から輸入されている原料の高騰が原因と言われ、カカオの高騰でチョコレートは今や高級品になりつつあります。その他、加工食品はもちろん調味料や飲料なども、軒並み値上げラッシュが続き、食料品の6割を海外からの輸入に依存している日本は、結果として円安の影響をもろにかぶっている状況です。

さらに輸入品ではない、水産物や農産物もやはり高騰が続きました。こちらも原因はさまざまですが、最も大きかったのは、やはり気候変動が大きかったと分析します。水産品は温暖化の影響もあり、海流と海水温に大きな変動がありました。その結果、さんまやぶりや、養殖の牡蠣にも大きなダメージがあり、各地で漁獲量に大きな影響がありました。また長い夏の影響で農産物にも大きな影響が出ています。農水産物は、本来の収穫期に予定した量が獲れないと、相場が乱れ価格の高騰を招きます。最も大きな変動があったのが、お米でした。現在も高値が続いており、主食の高騰は日本の食文化にも変革をもたらす事態になっています。備蓄米の放出も大きな話題になりましたが、いまとなっては焼け石に水といった感があります。

次に多くの人の印象に刻まれたのは、やはり関西万博の開催ではなかったかと思います。1970年の大阪万博から55年ぶりにまた関西の地で万博が開かれるということで、世界中から多くのゲストが来日し、また国内でも2500万人が来場したとのことで、最終的には黒字になったと発表されています。ミャクミャクというやや不気味なキャラクターも、慣れると愛嬌もあり、最後には人気キャラクターとしてグッズ販売には大きく収益に貢献したと言います。世界一の木造建造物として話題になった大屋根リングも、一部が遺構として保存されることになり、大阪の名所になりそうですが、会場の跡地がカジノリゾートとして再開発されるとのことで、今後も注目を集めそうです。

そして、今年世界経済に大きな衝撃をもたらしたのが、トランプ関税です。トランプ氏が再び大統領として返り咲いたのは、2025年の1月でした。就任後まもなくトランプ関税を世界に発表し、多くの国々で大混乱が起きました。日本経済を支えてきた輸出の主力製品である自動車などが一時的に大きなダメージを受けることになりました。外交努力により最悪の事態は回避できたものの、以前より高い関税が掛けられ、サプライチェーンの見直しも含め、産業構造全体の変革が必要になっています。その影響は部品メーカーをはじめ下請け会社にもしわ寄せが及んでおり、中小零細企業は倒産の危機に瀕するところも多く出てきています。日本のGDPを大きく引き下げる要因にもなりました。

物価高騰、関西万博、トランプ関税と、まだまだ話題はつきませんが、残りは明日またお話したいと思います。

今日も一日頑張って行きましょう。
よろしくお願いします。

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