NO.280 11月20日【木】=ブラックフライデー=

おはようございます。

連日のようにテレビやネットで流れているこの言葉、この時期に行われるセールの名称として、特にネット通販などではおなじみになりましたが、ブラックフライデーとはどのような意味があるのか、その由来を調べてみました。まずブラックフライデーと聞くと、最初はブラックマンデーやブラックサーズデーといった、過去の金融危機を引き起こした株価の大暴落を意味する言葉と、少し勘違いしたひとも多いのではと思います。直訳すると「暗黒の月曜日」とか「暗黒の木曜日」となりますから、やはり不吉なイメージに聞こえてしまいます。しかし、ブラックフライデーとは、金融や株式とは全く関係なく、あえて訳すなら「黒字の金曜日」あるいは「大混雑の金曜日」という風に翻訳すべきでしょう。

では、ブラックフライデーとは何なのか。今年は11月28日【金】がブラックフライデーにあたり、米国の年中行事である感謝祭(サンクスギビングデー)の翌日にあたります。感謝祭は毎年11月の第四木曜日とされており、その年の収穫を祝い、一年の祝福に感謝をささげる日として米国では祝日になっています。そしてその感謝祭の翌日に大規模なセールイベントが行われ、ブラックフライデーと呼ばれるようになったとされています。ブラックフライデーの日を皮切りに、多くの店舗がクリスマス商戦に向けて大幅な割引セールを開始します。最近ではブラックフライデーは、年末商戦の開始日として定着し、特にオンラインと店舗での大規模セールが行われるようになりました。

ブラックは、暗黒という意味もありますが、ブラックフライデーのブラックは、二つの由来があるとされています。一つは、年に一度の大セールによって多くのお店が黒字を期待して、黒字の金曜日という意味で名付けられたという説です。年末に向けて、一年の在庫一掃セールという位置づけで、どこのお店も思い切ったセール合戦を繰り広げるようになっているようです。12月が年度末ですから、日本でいう期末大決算セールにあたるのかも知れません。

そしてもう一つのブラックの由来ですが、こちらは人だかりで真っ黒な金曜日という意味らしく、1960年頃にフィラデルフィア警察が名付けたと言われています。感謝祭翌日の金曜日は、買い物客がごった返し、街のどの通りも人が溢れんばかりの大混雑という状況を皮肉った言葉であるとされています。警察官としてはいつもより仕事が増えて、大変というブラックなのかも知れません。

現在では、このブラックフライデーセールは、インターネット通販の発達によって全世界に広がり、米国だけのものではなくなりつつありますが、感謝祭との関連を知らないと、単なる年末に向けたセールのひとつという認識で終わってしまうかも知れません。しかしクリスマスやバレンタインと同様に、宗教にも由来する欧米の文化と相まって、これから日本でも商魂たくましい小売り業者を中心に、新しい年中行事として定着してゆくのだろうと思いますし、この物価高のご時世に安売りの機会が増えることは、一消費者としては素直に歓迎すべきことであると思います。

今日も一日サステナ飲んで頑張りましょう。

よろしくお願いします。

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