おはようございます。
今年の九州研修旅行は、福岡のホテルモントレにて行われた吉開泰信九大名誉教授の講演会からスタートしました。全国各地から集まった研修旅行参加メンバーと現地福岡の地元メンバーの、合わせて100名近い会員が一堂に集結する一大イベントとなりました。吉開先生による講演会は、新型コロナによって大人数が集まる集会やイベントが制限されていた2021年に、オンラインによる開催以来と記憶しますので、ほぼ4年ぶりの講演会となりました。
吉開先生は、免疫ミルクが日本に紹介された1990年代のはじめに、野本亀久雄名誉教授の元で日々生体防御医学の基礎研究に明け暮れていた、野本先生の片腕とも称される一番弟子のお一人です。もちろんその研究者としての功績は超一流で、世界トップの科学雑誌である「ネイチャー」や「サイエンス」に7度もその論文が掲載された経験をお持ちです。一般の科学者、研究者であれば、一生に一度掲載されただけで一流とみなされる非常に敷居の高い学術雑誌であり、その点だけでも尊敬に値するレベルですが、吉開先生は野本先生の後継者として九大の生体防御医学研究所の所長を歴任、九州大学の副学長も務められた超エリート研究者です。そして吉開先生は、これまでの免疫ミルクの日本でのほぼすべての研究に携わっておられ、免疫ミルク研究においても、現時点で最も高いレベルの科学的知見をお持ちの第一人者といって間違いありません。
幻冬舎から出版されている「免疫ミルクをご存じですか」は、吉開先生が免疫ミルクに関する科学的な研究データを元に、その効用など詳細に解説したバイブル本であり、ぜひ会員の皆さまには一読いただきたい免疫ミルクの参考書となっています。現在は、九州大学を退官され、免疫抗体食品研究協会の理事長として、引き続き免疫ミルクなどの研究と指導に従事されておられます。そして、今回福岡での久方ぶりの講演会ということで、また多くの新しい研究成果をご披露頂く機会を得ることが出来ました。そしてその中でも特に新しかったのは、制御性T細胞との関連を示唆する研究成果についてでありました。
制御性T細胞(Tレグ)は、今年ノーベル賞の受賞が決まった大阪大学の坂口志文教授の発見による、免疫細胞の一種ですが、このTレグが免疫の誤作動や暴走を制御する、いわば免疫のブレーキ役として非常に重要な役割を担っているという事実を発見し証明して見せた世界に誇るべき日本の優秀な科学者であることは、ニュースなどで皆さんもよくご存じであると思います。そしてこのTレグをうまく活用すれば、リウマチなどの自己免疫疾患、アレルギーの治療はもちろん、がん細胞を効果的に攻撃する医薬品の開発にも役立つということで、たくさんの研究開発が現在進行形で進められています。
そしてここからが非常に重要な免疫ミルクとの関係性なのですが、今後さまざまな難病の解決に期待されているTレグの応用分野と、私たちが毎日頂いている免疫ミルクの効用が、不思議なくらい重なっているということです。リウマチや膠原病といった自己免疫疾患にも、また花粉症などのアレルギーにも、私たちの免疫ミルクが多くの結果を残しています。そしてさらに免疫の底上げによって、さまざまな感染症のみならずがん細胞に対する抑制的な働きも一部で確認されています。つまりTレグがこれから活躍が期待されている分野で、すでに免疫ミルクは薬ではありませんが、しっかりと結果を出しているということです。そし特筆すべきはTレグの場合はそれを促進するか抑制するかで効果の方向性が違いますが、免疫ミルクはただ飲むだけでどちらの方向でも一定の有効性が期待できるという点です。それはTレグより圧倒的に扱いやすく安全性が高いということを意味しているのです。吉開先生はそれこそが免疫ミルクの特徴であり、薬にはない双方向性と食品ならではの安全性であると強調されていました。免疫ミルクの素晴らしさを改めて再認識させて頂けた講演会でした。
今日も一日サステナ飲んで頑張りましょう。
よろしくお願いします。

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