おはようございます。
キリンホールディングが開発し、複数の食品会社が製品化しているプラズマ乳酸菌ですが、CMなどでの解説では、免疫の司令塔に直接働きかけて、ウイルスなどの感染症予防に効果があると謳っています。果たしてその実力はどの程度なのか、文献や資料などから少し分析してみたいと思います。まずプラズマ乳酸菌という名前の由来は、それが働きかけると言われている免疫細胞の一種、プラズマサイトイド樹状細胞から来ています。このプラズマサイトイド樹状細胞(pDC)がまさに免疫の司令塔の役割を果たしており、このpDCにプラズマ乳酸菌は直接的に刺激を与えて、その働きを活性化するという説明です。
まずpDC(プラズマサイトイド樹状細胞)ですが、ウイルス感染を感知すると大量のインターフェロンを放出し、ウイルスの増殖を抑える働きがあることがわかっています。さらに獲得免疫系のT細胞やB細胞にも働きかけることで、免疫応答を強化しウイルスなどの侵入者の排除にも一役かっていると言われています。この幅広い役割が免疫の司令塔と言われる所以ではありまありますが、通常の樹状細胞のようにさまざまな外敵や異物をとらえて、その情報を各種免疫細胞に伝達する、いわゆる抗原提示能力は低いという報告もあります。ウイルス感染では、感染防御から免疫応答の流れのなかで、複数の役割を担っているのは事実のようですが、実際の風邪やインフルエンザに対して、どの程度予防的に効果があるのか、感染対策としての実効性があるのかは、実際に摂取した人々の体験などを蓄積して分析してゆく必要がありそうです。
免疫の司令塔というフレーズは、非常に魅力的に聞こえますが、免疫はウイルス感染のみならず、あらゆる病原体や異物、毒素から私たちのカラダの守り、たとえトラブルや病気になっても、そこから敵を排除し、回復してゆく力です。したがって、風邪やインフルエンザだけが免疫の対象ではありませんし、プラズマサイトイド樹状細胞だけが免疫のすべての作用を制御しているわけではないので、かなり過大な表現のように聞こえます。しかし実際のパフォーマンスは別にしても、食品や飲料のカテゴリーにおいては、タブーとされた免疫という用語を、商品のキャッチコピーに堂々と表示し、それを行政に対しても承認させたことは、画期的な出来事であり、今後免疫にかかわるさまざまな食品やサプリメント製品が、後に続くことで市場が広がり、活性化してゆくことが期待されます。それは私たち消費者にとっても、選択肢が広がることであり、食生活によって疾病予防と健康増進が進むことは大いに歓迎すべきと考えます。
今日も一日サステナ飲んで頑張りましょう。
よろしくお願いします。

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