NO.242 9月2日【火】=終わらない夏=

おはようございます。
この夏の日本の平均気温は平年と比べて2.36度高く、気象庁が1898年(明治31年)に統計を取り始めてから最も高くなりました。これまでで最も高かった去年とおととしを大幅に上回っていて、ことしの夏は「異常な高温」だったとしています。地域別で見ると北日本が特に高く、平年を3.4度上回っているほか、東日本は2.3度、西日本も1.7度上回り、いずれも地域別の統計を取り始めた1946年(昭和21年)以降で最も高くなりました。沖縄・奄美は平年より0.5度高くなりました。北に行くほど、平年との乖離が大きくなっており、日本全体が沖縄のような亜熱帯の気候帯に入ってしまったような感があります。

また、気象庁が梅雨の時期を見直した結果、各地の梅雨入りや梅雨明けも大幅に早まりました。九州北部から北陸にかけては梅雨入りがこれまでの発表よりも3週間前後早まって5月の梅雨入りとなりました。梅雨明けも関東甲信と北陸ではおよそ3週間早まって6月下旬となるなど、各地で早まり、この夏の記録的な暑さにつながりました。5月に梅雨入り、6月には梅雨明けというのは、従来の感覚では1か月近く、季節のめぐり、夏の到来が早くなっているように感じます。過去130年近い統計データを見ても、今年は大きくかけ離れた記録として、異常気象であると気象庁が宣言しています。

いったい、日本列島に何が起きているのでしょうか。異常気象は今後も続くのでしょうか。来年以降も繰り返されるなら、これは異常気象ではなく通常となり、まさに気候変動が起きていることの証になります。専門家の分析では、今年の猛暑はいくつかの要因が重なった結果であると言われています。まずは、太平洋高気圧の勢力が強く、偏西風が大きく北に蛇行したことが挙げられます。さらに北日本・北海道では局地的に発生したフェーン現象によって、気温が異常に上昇しました。また、日本近海の海面水温が、やはり高気圧の影響で高い状態が続いており、これは年々蓄積されていく可能性が高いとみています。どの要素がどの程度気温の上昇に影響したかは、まだまだ検証が必要としていますが、明らかに地球温暖化がすべての要因の背景にあるとみて間違いなさそうです。

つまり、この夏の異常な暑さは今年限りでなく、毎年のように繰り返される可能性があるということ、さらに現状も高気圧の勢力は強い状態が続いており、9月後半まで全国的に気温が高い状態が続くと予想されています。東日本や西日本では、引き続き猛暑日となるところもあるようで、まだしばらくは熱中症対策に万全を期す必要があるとしています。

気候変動が私たちの生活様式を変えようとしています。私たちの身体にはある程度の環境変化には順応し適応できる能力が備わっていると言いますが、その能力こそがまさに生体防御力と言われるものであります。病原菌やウイルスのみならず、環境の変化にも順応し適応できる力、生体防御力を高めておくことが、気候変動への対策にもなるということです。

今日も一日サステナ飲んでがんばりましょう。
よろしくお願いします。

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