おはようございます。
日本人の平均寿命が世界でもトップクラスになり、戦後80年で30歳以上も寿命が延びています。少子高齢化により人口が減少する中で、100歳を超えて長生きするお年寄りが10万人に到達しようとしています。私たちの寿命が延びているのは、人間が進化した結果なのでしょうか。その答えはNOであるというお話を昨日致しました。寿命の延長を進化と捉えるには、あまりに時間軸が短すぎるということでした。
では何が変わったのか。一言でいうなら生活様式が変わったのです。そして寿命を短縮するような外的要因としての、危険因子を出来るだけ回避し、もしくは排除するための衛生環境、食糧事情、住宅設備、医療技術、生活機具などが充実したのです。これらの変化が作用して寿命延伸に働いたのです。今後もしばらくは日本人の平均寿命は延び続けると予想され、私たちは生物学的には織田信長公と同じ身体をして、かつての倍の長さの人生を過ごしていかねばならないのです。
自動車にたとえれば、従来は50年で廃車にしていたのを、同じ性能の車でこれからは100年間乗り続けなければならないのです。当然ながら、従来以上に丁寧に扱うことはもちろん、普段からメンテナンスもしっかりしておかないと、100年は到底もたないことになります。最後はあちらこちらに故障を起こして、整備工場に入ったままその寿命を終えることになりかねません。人間で言えば寝たきりの病院生活というところでしょうか。
人生100年時代は車でいえばフランスのル・マンのような、過酷で厳しい24時間ならぬ100年耐久レースなのです。しかもこの人生というレースは途中でコースからリタイアしても、修理ドックに入ったまま非情にも寿命が尽きるまで続くのです。もう走れない状況にもかかわらず、チューブやコードを巻き付けられて、機械につながれた状態でも、ずっとレースはつづいていくのです。
少し悲観的なお話になりましたが、人生100年時代を生きる私たちにとって、健康であり続けることはかつて以上に大切で、その人の人生全体に大きな影響を及ぼす、幸福の土台であるといっても過言ではないとおもいます。そしてその健康を持続可能なかたちで守り続けることは、個人の幸福にとどまらず、社会や国家の安寧にもつながる大切な要件なのだと思います。私たちのサステナはそんな大切な健康の維持増進に大きな役割を果たせる貴重な存在であることを誇りに感じましょう。
今日も一日頑張って行きましょう。
よろしくお願いします。


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