おはようございます。
大阪で万博が開催されるのは1970年以来55年ぶりとなりますが、仕事のついでもあり早速会場に足を運んでみました。1970年の万博は、当時大阪に住んでいたこともあり小学生ながら、とても鮮明に記憶しており、夏休みを利用して4~5回は通ったように思います。万博の前年になる1969年は、ちょうどアポロ11号が月面着陸に成功し、初めて人類が月にその記念すべき足跡を残し、世界中が月旅行の実現に沸いた年でした。そしてその際に持ち帰った月の石が、1970年の万博ではアメリカ館の目玉として展示され、アメリカ館は海外のパビリオンでもダントツ1位の人気館でした。入場には5時間以上も長蛇の列に並ばなければ入れず、結局当時はアメリカ館には一度も入れず、断念した悔しい思い出がありました。
それでも、ソ連館や企業のパビリオン、三菱未来館、IBM館、日立館など、まさに未来の生活、未来の地球を垣間見る展示が多く、小学生ながらに夢のような世界を体験でき、ワクワクドキドキ感が止まらなかったことを覚えています。万博というイベントが、知的好奇心や想像力を掻き立てる新しい世界観を見せてくれる場として、遊園地やテーマパークにはない楽しみと驚きを与えてくれるのだと思います。その意味では、やはり未来ある子供たちには是非とも経験してほしいですし、そこで経験したことがきっと世界の未来を変える原動力になり、子供たちの可能性も大いに広がると感じました。ニュースなどでは万博人気が今一つ伸びていないようですが、であれば尚更子供たちにはたくさんのパビリオンを廻り、多くのの経験をして欲しいと思います。入場料も子供料金は低めに抑えられていますし、社会科見学として訪れる学校も多いようです。
4月の開幕以来1カ月で、総入場者数は300万人を超えたようですが、万博協会としては会期中に2820万人の来場を想定しており1日あたりにすると15万人となり、開幕以来一度もそのレベルには達していないと言います。初日が最も来場者が多く、12万5千人で期待されたゴールデンウィークも5月4日がかろうじて12万人を超えたそうですが、大きな伸びはなかったようです。一方でチケットの販売は順調と言いますから、過去の万博の例を見ても、夏休みから会期終了間際に来場者が集中するのではと予想されています。
今回は混雑緩和の対策として、大半のパビリオンは予約制をとっているようですが、実際には携帯などからアプリを使って事前予約を試みるものの、なかなか希望の予約は取れずに結局当日枠を狙って並ぶということが多いようです。予約は2カ月前、7日前、3日前、当日入場後と4回チャンスがありますが、来場の日にちと時間を入れて初めて予約ができる仕組みで、かなり以前から計画を立てなければなりませんし、日時を変更すると予約はすべてリセットされてしまいます。私は7日前、3日前、当日と3回トライしましたが、7日前は第5希望まですべて抽選で落選、3日前は空いているパビリオンは人気のないところ2~3か所のみで、当日枠はほとんど空き無しでした。
それでも、パソナグループ館を40分待ちで、アメリカ館を80分待ちで入場することができたのは、ゴールデンウィーク明けの平日であったこと、一日小雨が降る肌寒い天気であったことで入場者数が少ない日だったので、運がよかったと考えるべきかもしれません。パソナ館は何といっても iPS細胞を使った人工心臓の展示で、やや小ぶりの小さい赤い心臓が、血液のような液体の中で本当に拍動している様子は、SF映画でみたサイボーグの世界そのものでした。館内を案内してくれるのは、手塚治虫氏の漫画ブラックジャックが、地球の危機を救って犠牲になった鉄腕アトムに人工心臓を移植して生まれたネオアトムで、未来の生活と医療を実体験させてくれます。
長くなりましたので、このつづきは明日またお話したいとおもいます。
今日も一日頑張って行きましょう。
よろしくお願いします。


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