NO.130 1月21日【火】=第47代米国大統領就任=

おはようございます。

本日未明、現地時間の1月20日、第47代米国大統領にドナルド・トランプ氏が就任しました。就任式の式典は、全世界に中継で放映され、まさに世界中の注目をあつめた米国新大統領の誕生となりました。舞台となった首都ワシントンは猛寒波の襲来もあり、40年ぶりに屋内となる国会議事堂内の円形広場(ロタンダ)にて執り行われたようです。式典には日本からは岩谷外相が参加しましたが、アルゼンチンのミレイ大統領やイタリアのメローニ首相など右派として知られる各国のトップに加えて、グーグルやアマゾンといったいわゆるGAFAと呼ばれるIT大手の首脳陣もこぞって参加し、かつてはトランプ氏に敵視されていた時代もあったITトップたちもトランプ詣でにそろい踏みする形になりました。

バイデン前大統領の就任式と比較すると、3倍以上となる2億ドルの資金を主に寄付金として集めたと言われていますから、史上最高にお金をかけた就任式と一連の行事になりそうです。すでに就任式の前後に各地で集会などが開催されており、トランプ支持者にとっては、空前のお祭り騒ぎといった一大イベントになっています。そして、就任初日から、100本とも200本とも言われる数の大統領令を乱発させるとしており、さまざまな政策が次々と打ち出されることになりそうです。

すでに、環境保護のの国際協定であるパリ協定からの離脱を宣言し、また世界で進みつつあるEV(電気自動車)の普及策も覆すなど、これまでのバイデン政権が定めた路線をことごとく覆す政策を大統領令として発布させるとみられています。特に不法移民の入国管理のルールを強化し、外国人犯罪者の送還や軍隊を使って侵入者を撃退するなど、国境関連だけでも10本以上の大統領令を発布させるとみられています。一方外国との貿易に関しても関税を上げることで国内産業を守るとして、極端な保護貿易政策を打ち出すことが懸念されています。

また領土や人権についても、メキシコ湾をアメリカ湾と改称したり、グリーンランドの買収を画策したり、パナマ運河を中国から取り戻すなどと宣言し、領土の拡大を公言しています。そして連邦政府が認める性別は男性と女性だけだと主張し、前政権が進めてきた多様性・公平性・包括性(DEI)に関する政策を終わらせるとも述べています。

MAGA(アメリカを再び偉大な国に)というわかりやすい標語を引っ提げて、自国中心の独善的な考え方を、まったく臆することなく宣言し、そして実行しようとする強権的な米国の新しい大統領として2期目を歩み出したトランプ氏ですが、果たしてこの後世界は米国という新たな厄介者と、どのようにして付き合ってゆくのか、日本は長年同盟国として一番近い立場にいる隣人ですが、今後どう向き合ってゆくのか、私たちの日々の生活にも大きな影響を及ぼす問題として、細心の注意を払いながら見守ってゆく必要がありそうです。

今日も一日頑張って行きましょう。

よろしくお願いします。

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