おはようございます。
先週末に行われた東京での39ミーティングは、老いの工学研究所の川口雅裕理事長にお越しいただき、「幸福長寿を実現するためにもっとも大切なもの」というテーマでご講演をいただきました。70分ほどのお話でしたが、会場は軽妙な川口先生の語り口にぐいぐい引き込まれ、笑いが絶えずに、また大きくうなずく場面も多く、参加したすべての人がまったく時間の経つのを忘れて聞き入っていました。先生は京都大学の教育学部からリクルートに入社され、その後独立してNPO法人老いの工学研究所を立ち上げ、高齢社会における心身の健康や幸福感について、さまざまな研究活動を展開されている異色の研究者です。
著作活動も活発に続けておられ、「年寄りは集まって住め~幸福長寿の新・方程式」(「幻冬舎)や「なが生きしたけりゃ居場所が9割」(みらいパブリッシング)など、多くのベストセラーを発表されています。川口先生による講演会は、スターリジャパンとしては2度目であり、前回は今年3月に福岡で開催しましたが、会員の皆さんからは大変な好評をいただきましたので、今回東京においても開催することになりました。
今回もお話の中心は、日本社会が抱える高齢化社会という問題に対して、正面からポジティブに取り組むことで、より幸福で豊かな老後を迎えるためのさまざまなヒントを提供してくださいました。老後の医療や介護に対する心配、年金生活への不安など、メディアによってそれがますます助長されていることに対して、私たちが思っているょり、現在の高齢者が元気で若々しいことをデータによって示して見せてくださいます。
そして昭和から現代にいたるまでの家族構成の変化や、住む場所による要介護リスクの差など、具体的なデータを示したうえで、歳を重ねても元気で若々しくいる秘訣として、川口仮説という独自の理論をおもしろおかしく、お話していただきました。それは、年老いたら子供や孫と同居せず、年寄り同士で集まって住むほうがいつまでも若く健康でいられるという理論です。子や孫と生活を共にすることで、自ずと年寄り扱いされ、自身も高齢を意識してしまうことが老いを加速するといいます。
そのためには、仕事を継続することも必要ですが、同世代の人たちと文化活動や、ボランティアなどの地域活動に参加することが、老いによる心身の機能低下を防ぐ意味で非常に有効かつ重要と説明しています。年老いて隠居し、ひきこもるのではなく、外へ出て多くの人と出会い、できれば同世代の人々と共に生活することで、いつまでも若々しく過ごすことが出来ると言います。これはスターリジャパンが考えるサステナビレッジにも通じる理論であり、私たちもサステナの普及活動を通じて、ぜひ共感をもって実現して行きたいと思います。そして川口先生の考える「健康長寿を実現するためにもっとも大切なもの」の一つとして、サステナを数えて頂けたことを私たちは大変光栄に思いました。
今日も一日サステナ飲んで頑張りましょう。
よろしくお願いします。


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