NO.86 10月17日【木】=日米野球事情=

おはようございます。

今月27日に迫った衆議院議員選挙、石破内閣の信任投票とも言われ、政治資金問題で揺れる自民党に果たして国民の審判はどのように下るのか、注目が集まります。一方海の向こうのアメリカでも11月5日の大統領選挙に向けて、いよいよ民主党ハリス副大統領と共和党トランプ前大統領の最後のデッドヒートが繰り広げられ、やはり世界の耳目を集めています。

そして日米の政界での決戦以上に、人々の熱い視線を集めているのが、日米の野球界での決戦です。日本はセリーグ、パリーグともに4年ぶりの優勝となった巨人とソフトバンクが、現在クライマックスシリーズでそれぞれ勝ち上がってきた、DeNAそして日本ハムと、日本シリーズの出場権をかけて激闘を繰り広げています。一方米国メジャーリーグでも、プレーオフと呼ばれるワールドシリーズ出場権をかけた激戦が続いており、シーズン中とは一味も二味も違った短期決戦に、どのチームも選手も頂点を目指して獅子奮迅の戦いを繰り広げています。

そして例年に比べていやがうえにも盛り上がっているのは、やはりメジャーリーグで活躍する日本人選手の影響が大きいと感じます。春のWBC(ワールドベースボールクラシック)優勝以来、日本の野球が世界に大きな足跡を残し、現在もたくさんの選手が日本でもアメリカでも大活躍していることで、また野球というスポーツの人気が上がりファンも増えていることがあると思います。そしてそのけん引役を果たしているのが、大谷翔平選手であり、ダルビッシュ有選手、山本由伸選手、今永昇太選手、千賀滉大選手など、現在プレーオフでも活躍を続けているスーパースター選手たちなのです。

大谷翔平選手は、すでに日本人選手という枠を超えて、メジャーリーグのスーパースターとして不動の地位を築きつつありますが、しかしながら彼のここまでの活躍を引き出したのは、やはり日本の野球界全体のレベルが大きく底上げされているからこそで、メジャーリーグという舞台でこんなにも多くの日本人選手が、一線級の活躍をした時代は過去には無かったことです。特に投手としての日本人の才能は、大谷選手を含めて、目を見張るものがあると思います。

今年打者として、前人未到の54本塁打59盗塁という大記録をつくった大谷選手ですが、その大谷選手を、ダルビッシュ投手は、プレーオフの2試合において合計6打席を無安打3三振に抑えています。レギュラーシーズンでも5打席の対戦がありましたが、1安打2三振に抑えており、今年の全対戦は、11打数1安打5三振と圧倒的にダルビッシュ投手に軍配が上がる成績でした。残念ながらダルビッシュ選手の所属するパドレスは、第5戦目でドジャーズに敗れてしまいましたが、うち2試合で先発を務めたダルビッシュ投手の戦績は素晴らしいものがあり、合計で14イニングを投げ1試合は勝利投手に輝いています。

ダルビッシュ投手は、6種類の変化球とストレートを変幻自在に操る技巧派投手として、メジャーリーグでも際立った存在を続けていますが、変化球の種類だけでなく、投球モーションにも様々な工夫を加え、足のあげ方やタイミング、時間などを意図的に変化させることで、打者にタイミングを合わせづらい状況をつくっています。また投手ごとの癖を分析して球種を読む打者も多いのですが、その裏をかいてあえて癖を見せながら別の球種で攻めたりと、非常に戦略的な投球技術を駆使しているまさに芸術的な投球術と称賛を集めています。日本人のみならず、他のメジャーリーグ投手も彼の技術には一目を置いていると言います。

日本でそして米国で盛り上がる野球熱ですが、これが次世代の子供たちの夢と希望につながることを期待しましょう。

今日も一日頑張って行きましょう。

よろしくお願いします。

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