NO.70 9月13日【金】=エアコンの冷房と除湿=

おはようございます。

9月に入っても、連日のように30℃を超える日が続いています。夜もなかなか25℃を下回る日はすくなく寝苦しい熱帯夜を繰り返しています。熱中症で救急搬送される高齢者が後を絶たないようですが、温暖化が進む現代において、もうエアコンは命を守るために欠かせない存在になりつつあります。エアコンは都会のマンションや林立するビルでは熱がこもりやすいため、どうしても必要な設備ではありますが、郊外や田舎の民家では、真夏でもエアコンなしで、風通しのよい部屋ではせいぜいうちわと扇風機で十分過ごせていたように記憶します。

ところが現在のように都会も田舎もこれだけ平均気温が上がってしまうと、自然の風を取り入れるだけでは温度は下がりません。35℃を超えて体温と変わらない気温になれば、たとえ日陰にいたとして、私たちの身体に備わった体温調節機能をフル稼働させても、追いつかない状況です。特に高齢者や体力のない子供などは全く対応ができなくなる温度です。結果として熱中症や体調不良を起こし、命が危険にさらされることになります。

一方で、年配の方や多くの人々はエアコンの電力消費を気にする傾向が強く、暑くても我慢してエアコンをつけなかったり、就寝時はタイマーをセットしたり、せっかくの設備をなるべく使わないようにという意識が働いてしまうのも事実です。昔はエアコンの消費電力が大きく、夏場はそれが原因で停電が起こることがありました。現在も暑い日は電力需要が増える傾向は変わっていませんが、停電になることはありません。またエアコン自体も省エネモデルが開発され、電力消費がずいぶん改善されていると言います。

命を守るためにもエアコンは積極的に使用すべきというのが、現代の生活の知恵だと思います。さらに言えば、除湿機能をうまく活用すれば、節電にもつながる賢い使い方ができると思います。通常は除湿機能(ドライ)は冷房より弱めの力で空気を冷やして、湿度を下げる仕組みですから、電力の消費は冷房の半分くらいまで節電ができると言います。ただし、エアコンの機種によっては冷房より電力消費が5割ほど高くなる除湿機能を備えた機種もあります。特にグレードの高い機種に多いようですが、同じ除湿でも再熱除湿という方式を採用している場合は、空気を冷やして除湿した後に、ヒーターでもう一度温度をあげて噴き出すため、より電力を消費することになります。要は、温度を下げずに湿度だけ下げるということを忠実に行う除湿機能です。

エアコンを賢く使いこなす知恵、それは温暖化が進む現代に生きるための必要不可欠な知識です。まずは高くなりすぎた室温を下げるには冷房機能を利用し、快適な温度帯になったらドライ機能で、節電しながら快適な状態を維持するのがいいかも知れません。但し、機種によって再熱除湿という方式の場合は、節電効果は望めませんので、冷房の強弱や温度設定で調節することになります。一度ご自宅のエアコンの除湿方式は弱冷除湿なのか、再熱除湿なのかは確認しておく必要があるかも知れませんね。

今日も一日頑張って行きましょう。

よろしくお願いします。

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