NO.69 9月12日【木】=大統領選と総裁選=

おはようございます。

11月アメリカ大統領選に向けて、共和党と民主党それぞれの候補者による直接対決ともいえる討論会がペンシルバニア州のフィラデルフィアで現地時間10日夜に開催されました。討論会は全米はもちろん世界にもテレビ中継され、6000万人近いアメリカ人が固唾を飲んで見守ったと言います。世界ではタイムラグはあるものの数億人の人々が視聴したと言われ、まさに世界的な一大イベントとなりました。これもインターネットを中心に通信網が大きく発達し、世界の距離が非常に縮まったことを表す一例であると思います。私たちは、間違いなく世界と日々関りをもって生活し、暮らしているということを実感する出来事です。そして2か月後、どちらの候補がアメリカの大統領に選出されるのか、私たち日本人にとっても大きな影響があるイベントであり、日本の政界のみならず経済界にとっても大きな関心事となっています。

一方で、日本国内はポスト岸田をめぐる自民党総裁選が、きょう告示される運びでやはり日本のメディアも選挙報道一色となっています。総裁選に9名もの議員が立候補するという前代未聞の選挙戦となっていますが、岸田総理の後釜として、日本の次の総理大臣になるのはいったい誰なのでしょうか。こちらも私たち国民にとっては一大関心事であり、次の総理がどんな政治を執行するのかによって、私たちの生活にも直接的に大きな影響があることは間違いありません。しかし自民党総裁選挙は、自民党議員と党員による選挙ですから、私たち一般の国民には投票権はありません。その分当事者意識は薄れますが、外野席から無責任な野次を飛ばすことはできますので、不謹慎ではありますが総裁選レースの展開を勝手に予想してみたいと思います。

まず下馬評ですが、9人の候補のうち女性候補が2名で、高市氏は女性候補として花もあり非常に強い支持層があります。一方の上川氏は、法務大臣を3回努めるベテランですが、人気という点では少し地味な感じですね。さて、テレビ局などの世論調査では一番人気は何といっても小泉進次郎氏で、若いイメージで自民党の古い体質を刷新するパワーを期待する人も多いとみられています。しかし若さによる経験不足を指摘する向きもあり、党員票は取れても議員票がどこまで伸びるかが焦点となりそうです。そして二番人気と目されるのが石破氏ですが、安倍氏のライバルとして人気を二分した時代からもう5度目の総裁選出馬となり、経験はあるが老兵という印象が強く、新しい自民党のイメージにはそぐわないのではと心配します。そして三番手に前述の高市氏、四番手が河野氏となっています。

選挙自体は、9人も候補が乱立することにより票が割れることは必至で、結果としてだれも過半数を取れず、上位2名による決選投票になることは間違いありません。その2名とは小泉進次郎候補と、もう1名が果たして石破氏なのかあるいは高市氏なのかが、まさにいま自民党内でのせめぎあいになっているように思います。私の独断と偏見ではどちらになろうが決選投票は小泉進次郎候補に軍配が上がるのではと予想します。そしてその原動力は小泉陣営の参謀である菅元総理の力であり、これに森氏や小泉純一郎氏など、重鎮議員が乗る形で、麻生氏や岸田氏の影響力を抑え込む結果になるのではと思います。

結局のところは、小泉進次郎氏が総裁となっても、その後ろには自民党の古参の実力者が裏で糸を操る構図になるとすれば、本当の改革は実現するのか非常に気になります。ただ、小泉候補は、総裁になれば早期に解散総選挙を公約していますので、その時点で国民の信を問うという姿勢には期待が持てそうです。

今日も一日頑張って行きましょう。

よろしくお願いします。

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