No.27 6月21日【金】=夏本番!熱中症対策=

おはようございます。

今年の梅雨はどこに行ってしまったのでしょうか。5月末に沖縄地方が梅雨入りしてから、もう1カ月が経とうとしています。先週末に関東も梅雨入りかと思われましたが、結局また1週間梅雨入り宣言はお預けとなり、6月も下旬になりました。今年の関東地方は、記録的に遅い梅雨入りになりそうとの予報です。原因は日本列島の南に位置する太平洋高気圧が弱いために、梅雨前線を北に押し上げることが出来ていないためと言われています。関東甲信で過去最も梅雨入りが遅かったのは、1967年で6月22日でした。そしてこの年の梅雨明けは7月18日と、非常に短い梅雨になりました。

今年も7月の予報は雨量が多めですが、梅雨明けは例年並みのようで、短期集中型の梅雨になる見通しです。さらに秋に向けてラニーニャ現象が発生する可能性が高まっており、8月の日本列島は暖気に覆われやすくなり、猛暑になる予想がでています。猛暑となれば、気を付けなければならないのが熱中症です。昨年も熱中症で子供がなくなる悲しい事故が相次ぎましたが、熱中症による死亡事例は、やはり一番多いのは高齢者です。特に今年は注意が必要だと自治体などでは警戒感を強めています。

熱中症というと真夏のイメージがありますが、じつは6月頃からどんどん増加していると言います。これは暑熱順化(しょねつじゅんか)と言って体が暑さに順化する、慣れるのには時間がかかるため、急激に温度が上がると体温調節が追いつかないためです。そして気温だけでなく湿度も熱中症のリスクを上げる要因で、蒸し暑い初夏は特に要注意と言われています。

熱中症で救急搬送されるのは、高齢者が多いですが、次に多いのが子供たちです。高齢者も子どもたちも、やはり体温調節の機能が健常な大人に比べれば、時間がかかるため温度変化について行けません。特に子供は体のサイズが小さいので、熱しやすく冷めやすいと言えます。体表面積に比べて体重が小さく、温度変化の影響を受けやすいのです。さらに認知症が進む高齢者や子どもたちは、判断力も、未熟であったりあるいは鈍っていることがあり、早めに水分をとったり、衣服をぬいでエアコンをつけたりという対処が遅れてしまいがちです。

学校の体育などの授業中や、屋外での活動中に熱中症を発症した事例が後を絶ちません。また幼稚園バスや、量販店の駐車場で車の中に置き去りにされた子供たちの事故も、立て続けに発生しています。JAFが行った実験では、33℃の炎天下で車のエアコンが止まると、車内は5分後に警戒域、15分後には危険域に達するほど、急速に温度が上昇するそうです。

熱中症の予防には周囲が気をつけることが何より大事ですが、もし熱中症を疑う状態になってしまったら、どうすべきでしょうか。暑い日にたくさん汗をかいた後に、頭を痛がったり、めまいや吐き気を訴えたりしたら熱中症の症状かもしれません。子供の場合は、体調不良全般を「痛い」とか「お腹が痛い」と表現することもあります。まずは、涼しい場所に寝かせて、衣服をゆるめ、体を冷やしましょう。クーラーのきいた部屋で、氷枕や濡らしたタオルなどを体にあてる、あるいは水シャワーや水風呂に入れたほうが早いこともあります。冷却シートなどは、汗をかいていると貼りつきにくく、面積も小さいので急いて体温を下げるには、氷枕や濡らしタオルが効果的です。

同時に水分補給、そして発汗により不足する塩分も一緒に補給することが必要です。経口補水液が一番適していますが、スポーツドリンクでもOKです。これから暑い夏に向けて、熱中症予防と対策には、万全を期しておくことが大切です。

今日も一日頑張って行きましょう。

よろしくお願いします。

コメント