No.25 6月19日【水】=脳のおそうじスープ=

おはようございます。

今日のテーマは、ズバリ認知症対策です。「1日1杯、脳のおそうじスープ」という本の著者である、認知症専門医の内野勝行先生は、この本のなかで、認知症予防の秘訣として脳にゴミを溜めないための生活の知恵をたくさん紹介されています。脳のゴミとは、かの有名なアミロイドベータとよばれる物質で、この物質が長年にわたって脳内に蓄積されることで、脳細胞を破壊しアルツハイマー病などの認知症が発症することが分かっています。

昨年度、政府は脳科学の研究や治療薬の開発に300億円もの予算を計上するなど、認知症予防はいまや国家プロジェクトになりました。多くの人々がボケ防止にと、ゲームやパズルに勤しむようになりました。「脳トレ」という言葉が流行語大賞に選ばれたこともまだ記憶に新しい出来事です。しかしながら、近年は、脳トレ、つまり脳をゲームやパズルでトレーニングするだけでは、不十分と言われています。トレーニングよりも、脳にたまるゴミをクリーニングするほうが先決であると内野先生は言います。

脳のゴミ、アミロイドベータをクリーニングする方法については、世界中の科学者たちが研究を進めていますが、現在までのところ、ウルトラCと言える方法は見つかっていません。しかしながら、この物質が溜まる原因や排出されない原因などのいくつかは、徐々に明らかになってきました。脳のゴミを溜めない生活のためには、何をすればよいのか、それは脳トレでもサプリメントでもないと先生は言います。脳にアミロイドベータが発生することを防ぎ、排除を手助けするような栄養素を毎日摂るために、先生は脳のおそうじスープなるレシピを紹介されています。

「脳のおそうじスープの素」

材料:トマト・・・大1個 ツナ缶・・・2缶 蒸し大豆・クルミ・・・各50g 塩・・・小さじ1 桜エビ・・・10g 中濃ソース・・・大さじ1 こめ油・・・少々 すりごま・・・大さじ3

作り方:トマトをすりおろし、蒸し大豆とクルミは保存袋にいれて、砕きながら揉む。これらを他の材料と合わせて、揉みまぜてから平らにして冷凍保存する。飲むときは、スープの素60gを150mlの熱湯に溶かして飲む。

このスープには、血流を良くして脳のゴミの分解・排出を助ける成分、また海馬などの神経再生を促進したり、記憶力を向上させる成分が豊富に含まれているそうです。そして脳をつねに健康に保つためにはこうした栄養素の補給と合わせて、もう一つ重要なポイントがあります。それは腸内環境を整えることです。腸は脳と密接に関係していることが知られており、脳腸相関という言葉も研究者の間で良く聞かれます。脳が疲労すると腸も不調になり、腸が不調だと脳が疲労するのです。この辺りの関連は、サステナの得意な分野であり、皆さんも良く知って頂いていることです。脳に次いで、神経細胞が密集しているのが腸であり、腸内環境が脳の健康に直結しているので、まさに認知症予防にも腸内環境が関わっているということです。

そして、もう一つ大事なことは脳に刺激を絶やさないことだと先生はアドバイスします。手近なところでスマホのエンターテイメントを楽しんだり、同じ趣味を持った人々とSNSなどで交流を楽しむことができる時代です。こうした文明の利器をうまく活用することも必要だと言います。ただし、最終的には、人とのコミュニケーションはSNSや電話ではなく、直接会って話すことが脳にとって一番有効だそうです。お互いの表情や反応を見ながら会話をする。このことがどれだけ脳を活性化させ、血流を促すか、多くの患者を診てきた中で先生は強調されています。対面のコミュニケーションは、脳にとって最高の刺激になります。さらに会話の流れでよく笑うことも脳をますます活性化させるそうです。免疫も上がりそうですね。人と話して、相手にどんな話を返そうか考える。こうして考えることが、何より脳の活性化につながるそうです。

今日も一日サステナ飲んで頑張りましょう。

よろしくお願いします。

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