No.24 6月18日【火】＝情けは人のためならず＝

おはようございます。

今日のテーマとして取り上げたこのことわざですが、その意味するところは、人にかけた情けは巡り巡って自分に返ってくる、だから人のためになることをすれば、必ず自分のためになるということです。先人たちは、どこかでその社会の法則のようなものに気づき、大切なこととして語り継いできたのでしょう。

困っている人を助ける。他人の幸せを願う。こうした行動が、意識が、自身の幸福度の向上にもつながっているということは、実は脳科学的にも正しいということが証明されているのをご存じでしょうか。米国アイオワ州立大学の研究者たちの論文によれば、被験者496名を4つのグループに分けて、大学構内を12分間散歩しながら、その間に目に入る見知らぬ人たちについて、それぞれ次の内容を一所懸命に考えてもらったそうです。

１）彼らが幸せになることを心の底から願う

２）彼らと共有できる希望や感情について考える

３）彼らと比べて自分が恵まれているか考える

４）彼らの衣服やアクセサリーについて考える

すると、１）のグループでは、他のグループに比べて明らかに不安感が減少し、幸福感や共感力が向上、思いやりや連帯感が高まるなどの結果が出たのです。脳は「情けは人のためならず」が正解だと理解しているのです。これは進化心理学で説明が可能な現象です。つまり利他的な行動をとることで幸福感を覚えるようになれば、生存競争を勝ち抜きやすいということを脳は認識しているのです。他人の幸せを願うことが、自身の幸福度アップ（ハッピーアクション）につながるということを知っているのです。

さらにこの研究で注目すべきは、見知らぬ人でいいということです。本能的には生存率を上げるためも、知らない人には警戒すべきところです。しかしながら、心の中で願うだけなら、彼らと直接かかわることはないので、危険が伴うわけではありません。実質的には、自分に無害です。それなら、道で見かけた子供や、微笑ましい老夫婦、頑張っている人など、気持ちを寄せやすい人を見つけては、その幸せを願う。そういうことを続けていれば、あなたの心もポカポカし、幸福度が高まる日常になることは間違いありません。

誰かの幸せを願って心を寄せる、それだけで幸福度が上がるというのですから、私たちはそこにサステナを乗せることができます。自分と関わりのある大切な人々、大好きな友人たちはもちろん、さまざまな形でご縁をいただいた人たち、すべての人々に心を寄せ、その幸せを願うこと、それこそがサステナを伝える意味であり、サステナを広めることの意義であると私たちは信じています。すべての人々が健康で幸せな社会の実現、それがサステナの目指すところなのですから。

今日も一日頑張って行きましょう。

よろしくお願いします。