おはようございます。
年々増え続ける花粉症患者ですが、花粉症は正式名称を「季節性アレルギー性鼻炎」と言います。最新の調査によると、日本全国で花粉症と回答した人の割合は約56%にも増えており、2人に1人以上が花粉症に悩まされていることがわかっています。過去数十年でその患者数はますます増加傾向にあり、1980年代以降、スギやヒノキ花粉の飛散量の増加や都市化、生活環境の変化、気候変動など、さまざまな要因が影響しているといわれています。年代別にみると、10代で7割、20代でも高い発症率が報告されており、若年層での発症が多いことが特徴です。性別では、女性が62%、男性54%と女性の方が多く発症しているようです。
日本人に花粉症が増えた理由として、戦後の大規模なスギ林の植林が挙げられています。スギは花粉症の原因の70%を占め、全国の人工林の約4割をスギが占めるため、花粉量が年々増加しています。また、体質としてアレルギーの素因を持つ人が花粉に繰り返し暴露されることで発症することも知られています。国民の半数が花粉症となり、若年層や女性に多い傾向を持つ花粉症は今や日本社会における主要な健康課題の一つと言えます。
アレルギー性疾患である花粉症は、どのようなメカニズムで発症するのでしょうか。一言でいえば、私たちのカラダを外敵や病原性物質から守ってくれるはずの免疫システムが、暴走を起こしている状態と言えます。本来は無害な花粉を、私たちの免疫システムが異物と間違えて過剰に反応してしまう(敵と間違えてしまい、早く排除しようとする)ことで、くしゃみ、鼻水、目のかゆみと言った様々な症状を起こします。こうした鼻や目の症状は、花粉を追い出そうとする免疫の過剰反応なのです。毒性があったりカラダの組織に害になる物質ではない花粉を、誤作動によって敵と認識した免疫細胞が、花粉に対して特異的に反応する抗体(IgE 抗体)を作ってしまいます。そしてこの抗体が鼻や目の粘膜に存在する肥満細胞(別名顆粒細胞といい、肥満症とは全く関係はない)と呼ばれる免疫細胞と結合し、ヒスタミンなどのアレルギー誘発物質を放出してしまうのです。
結果として鼻では神経が刺激され、くしゃみが起こります。これは異物を外に出そうとする防御反応です。さらに分泌物が増えて、鼻水が出ます。同時に血管が広がって、粘膜がむくんだり腫れたりし、空気の通り道が狭くなり、鼻詰まりが起こります。目の症状も同様の反応です。ヒスタミンが神経や血管に作用して、かゆみや充血が生じます。涙が増えるのも、異物を洗い流そうとする反応の一つです。これらの症状は本来カラダを守るための仕組みです。しかし、花粉症ではその反応が誤作動をおこし過剰に出すぎてしまうのです。
免疫システムの誤作動といえる花粉症ですが、大人になってから突然花粉症を患うという人も珍しくありません。なぜこうした免疫システムが誤作動を起こしてしまうのか、また私たちのサステナはそこにどのように働きかけているのか、そのあたりをもう少し詳しく掘り下げてみたいと思います。続きはまた明日お話しましょう。
今日も一日頑張って行きましょう。
よろしくお願いします。

コメント