おはようございます。
連日WBCのプールC日本予選に人々の関心が集まっていましたが、なんとかわがサムライジャパンは4戦全勝で準決勝進出を決めることが出来ました。昨日すでに特別機で決戦の地、マイアミに入り時差調整に余念がないようですが、同じプールCグループから、2位で準決勝に進んだチームが韓国でした。プールCは、日本、韓国、オーストラリア、台湾、チェコの5か国のチーム総当たり戦で行われましたが、上位2チームに決勝トーナメントに進む権利が与えられます。そして全勝で1位通過した日本の陰で、実は熾烈な2位争いがありました。韓国、オーストラリア、台湾の3チームがまさに三つ巴の接戦を繰り広げていたのです。
3月9日の韓国ーオーストラリア戦の試合前の段階では、韓国が1勝2敗、オーストラリアが2勝1敗、台湾が2勝2敗、そしてチェコが0勝3敗の成績で、日本はすでに3勝していましたから、最終のチェコ戦で勝っても負けても予選通過が決定していました。この状況で、オーストラリアが韓国に勝てば、文句なく3勝1敗で、日本と共に予選通過になるはずでした。しかし、韓国が勝てばその結果次第で、オーストラリア、台湾、韓国の3チームが2勝2敗で並ぶことになり、2位で予選通過する可能性は、どのチームにも残されていました。そして案の定、韓国が執念の粘りを見せてオーストラリアに勝利することになるのですが、それでもスコア次第で、どこが2位になるのかとても微妙な状況でした。
そして、オーストラリアはたとえ韓国に負けても、2位に残れる可能性がありましたから、非常に有利な立場でしたが、それをひっくり返したのは、韓国の執念ともいえる粘り強い選手の頑張りでした。WBCのルールでは、勝率で並んだ場合に、順位を決めるのに「失点率」という指標を採用しています。これがまさに、今回の韓国のドラマを生んだカギとなるルールで、その他のスポーツ競技にはない聞きなれない指標で、おそらく観戦していた多くのファンも、その計算根拠がよくわからない部分であったと思います。サッカーなどでは、得失点差という指標をよく聞きますが、この失点率というのは、失点数を守備のアウトカウント数で割った数字とされており、数字が小さいほうが相手の攻撃を抑えたという指標になります。
そしてこの失点率の計算を複雑にしているのが、アウトカウントです。1試合9イニングですから、通常は27アウトとなりますが、例えば日本が台湾に勝った時のように7回コールドになると21アウトになりますし、また延長戦になれば、双方にアウトカウントが増えます。さらにややこしいのが後攻チームが9回表の相手の攻撃が終わって点数が上回っていれば、当然9回の裏の攻撃をせずに勝利したり、逆転するとサヨナラゲームとなり、3アウトまで行かずに終了します。この複雑な計算方法が、まさに今回の韓国の最終戦勝利で、予選通過を決めるカギになりました。
韓国、オーストラリア、台湾の3チームが2勝2敗で並んだ結果、それぞれの失点率の計算になりましたが、ところが失点数だけカウントすると、この3チームはまさに3すくみの構図になっており、3チームだけで見ると相手2チームに1勝1敗ずつになっていました。そしてそのスコアは、韓国がオーストラリアに7-2で勝利、オーストラリアが台湾に3-0で勝利、台湾が韓国に5-4で勝利していたのです。この3試合の得点数は、韓国が11点、オーストラリアが5点、台湾が5点でしたが、失点率には得点数は関係ないので、失点だけ見ると、3チームとも失点数は7点で並んでいました。そこで、失点率の計算になりますが、3チームそれぞれのアウトカウントを数えます。するとこの3試合で、韓国は19イニングで57アウト、オーストラリアと台湾は18イニングで54アウトでした。つまり失点率として計算すると韓国が0.1228で、オーストラリアと台湾は0.1296となり、僅差で韓国が2位になったのです。この大接戦をものにした韓国が、これから決勝トーナメントでどんな戦いを見せるのか、日本の活躍と共に見守りたいと思います。
今日も一日頑張って行きましょう。
よろしくお願いします。

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