おはようございます。
東日本大震災からちょうど15年の節目になりました。東北はまだまだ復興途上の地域も多く、特に福島原発事故の処理は、これから何十年もかかることが予想され、地域の人々が元の平和な暮らしを取り戻すのはいったい何時になるのか目途もたたない状況が続いています。日本は戦後80年で経済や社会環境は見違えるほどの復興を遂げたと言われますが、それでも広島や長崎の経験は、いまだに多くの被災者の身体的、精神的な足かせとなって未だに終わりが見えていません。その意味で災害も戦争も、私たちの生活を一瞬にして破壊し、その後も長きにわたって当事者の心と体を蝕む大きな爪痕を残します。
話は少しそれましたが、昨日からお話しているイランとイスラエル・アメリカの戦争も、この後多くの人々の命と生活に長きにわたって禍根を残し、憎しみや悲しみを引きずってゆくのだろうと思います。しかも現代は情報と物流のスピードが速い分、世界は狭くなってきており、日本から1万キロも離れた中東での事変が、すぐに私たちの生活にさまざまな影響を及ぼす時代です。はるか遠くの国の出来事では済まない時代です。東京大学の鈴木宣弘教授は、ホルムズ海峡封鎖により、日本の農業が崩壊する可能性を指摘していると昨日お話しました。エネルギーの供給だけでなく、日本の食料安全保障にも大きな打撃があるというのです。
原油や天然ガスがストップすると、肥料原料である尿素が作れなくなるといいます。そしてディーゼル車も動かなくなります。コメをはじめとする農産物の生産コストが上昇し、農家の経営はますます厳しくなります。すでに農家の大半が離農を始めており、家業を継いだり、新たに農業に参入しようという若者は限られています。すでに農業就業者の平均年齢は70歳に迫っており、あと10年も経てば大半の農家が続けられないという年代に到達します。コメ農家の現場では、あと5年もすれば、コメをつくる人はいなくなると言われています。さらに昨年の備蓄米放出の結果、現在の備蓄量は30万トン程度と言われ、これは日本の需要の半月分しかないレベルです。原油は8カ月分備蓄されていても、コメが半月しかなければ、あっという間に日本人は餓死するしかない状態です。
日本は、エネルギーも食糧も、海外との交易なしには生き残れない国であることは明らかです。資源や農業が充実しているアメリカや他の諸外国とは事情が違うことを、再度私たちは認識すべきであり、過去の戦争も資源が乏しい日本の台所事情が、恐ろしい戦争に駆り立てた最大の原因であったことを、思い出さねばなりません。今の世界の情勢は、あの80年前の悪夢をまた再燃させるような方向に向かっているのだとすれば、私たちがいますべきことは、防衛費を増やして軍備を拡張するよりも、まず日本の農家を守り、私たちの命の源である食の安全と安心を確保することが、最重要課題であるのではと思います。
現政権の掲げる経済安全保障と積極財政は、食糧自給率の改善にこそ最大限の予算を割くべきで、農業振興こそ真の「国防政策」になると、鈴木教授は主張します。まさにその通りであると私も思います。
今日も一日サステナ飲んで頑張りましょう。
よろしくお願いします。

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