おはようございます。
春節とは、中華圏のお正月のことで、旧暦の1月1日を意味します。西暦では、毎年1月下旬から2月中旬の間で変動し、2026年は2月17日が元日になります。春節(旧正月)を祝う国は、中国以外に、台湾やベトナム、シンガポールなども長い連休となり、人々は帰省したり、旅行したりと、ビジネス活動はストップしますが、多くの人々が大移動するホリデーシーズンでもあります。
今年の春節に伴う連休は、国と地域によって差はあるものの、例年にも増して長い期間となるようで、中国本土は、2月15日~23日、台湾、ベトナムのカレンダーでは2月14日~22日といずれも9連休になりました。中国だけ1日ズレているのは、連休をつくるために前後の土曜日や日曜日を振替出勤日とする独自のルールがあり、2月14日(土)が出勤日となったためといいます。当然これらの国々とビジネスなど取引がある場合は注意が必要で、その間物流を含め一切のビジネス活動が停滞することを覚悟して備えなければなりません。
日本は近年この春節時期に中国からの旅行者、いわゆるインバウンドが急激に増加し、各地の観光産業、旅行業者はその特需に潤ってきましたが、昨年の高市発言を機に、中国政府が日本への渡航を制限したため、前年比で6割も減少しているといいます。一方で今年の春節期間に帰省や旅行で移動する中国人は、延べ95億人に達するとの予測も発表されており、中国人の日本に代わる渡航先として、韓国やタイが1位と2位になっているそうです。ソウルなどのホテルや観光地では、昨年比で4割を超える来客の増加を見込んでいるとの報道もあります。
95億人が移動するという報道には、正直違和感を覚えます。中国の人口は毎年増加しているとは言え、その総人口は14億人であり、95億人は世界人口を上回る数です。この数字のカラクリはこうです。春節の期間に、例えば帰省するとして、その人が鉄道と飛行機を使って往復したとすると、鉄道移動が1回、飛行機移動が1回、片道で2回、その往復で4回移動したとカウントしているそうです。つまり帰省するのに一人で4回移動、これが家族4人での帰省となると、16回の移動となり、これが16人次とカウントされることになります。このように実際の人数よりも数字が大きく膨れ上がるカラクリがあるといいます。
日本の報道機関は、95億人という中国政府の発表があったとしても、明らかに誤解を招く表現であるなら、その数字のカラクリを注釈として添えるべきではとも思います。もしインパクトを持たせるためにあえて誤解を助長しているなら、その報道姿勢は不適切と言わざるを得ません。誤解のないように伝えるならば、延べ移動回数は95億回に上るが、この時期に帰省や旅行を計画している人々の実数は、約9億人で総人口の65%に上るというのが、実態を正確に伝える表現であると思います。
中国からのインバウンドが極端に減ったとはいえ、中国以外からの外国人旅行者の総数は長引く円安の影響もあり、ますます増え続けており、観光業界もその顧客サービスメニューを多角化し、さらに国内観光客に対するサービスも重視する傾向にあるといいます。別の観点からは観光業界の人手不足が深刻化するなか、現在の水準くらいがちょうどよいとの意見もあり、またオーバーツーリズムによる住民との問題も、一時よりは緩和の方向に進んでいるとの声も聞こえます。移民や外国人を排除するような政策を支持する世界の風潮に安易に同調するのではなく、人口が減少し少子高齢化が進む日本は、「和を以て尊しと為す」という古来からの価値観を活かした、独自の共生社会体制を目指すべきと考えています。そしてスターリ牧場とサステナビレッジ構想は、その実証実験の場になればとも期待しています。
今日も一日頑張って行きましょう。
よろしくお願いします。

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