おはようございます。
以前もこの話題、取り上げた気がしますが、あるマーケティング会社が実施した興味深い調査がありましたので、紹介したいと思います。「主婦の食品期限の意識調査」と題し、ソフトブレーン・フィールド社がおなった調査で、「期限切れでもその食品を食べるか」という問いに対して、479名の主婦から有効回答数を得た結果は、以下のとおりです。
①消費期限切れの場合
切れてから日数が経っていなければ食べる 38.4%
においが大丈夫なら食べる 18.2%
加熱するなど再調理して食べる 19.4%
食べずに捨てていいる 21.3%
なんらかの工夫をする場合を含めると、76%の主婦が、消費期限が切れた食品を食卓に乗せているのです。加熱が可能なものが多いこともあるでしょうが、消費者庁が食べないように呼びかけているにも関わらず、4人に3人以上は食べているというのが、実状です。
②賞味期限切れの場合
切れてから日数が経っていなければ食べる 54.1%
においが大丈夫なら食べる 20.3%
加熱するなど再調理して食べる 18.8%
食べずに捨てている 5.2%
こちらは、ほぼ95%の人が食べており、食べずに捨てているのはごく少数という結果でした。
あらためて「消費期限」と「賞味期限」の違いについて確認しておきたいと思います。農林水産省のHPによれば、消費期限とは「食べても安全な期限」とあります。一方賞味期限とは「おいしく食べられる期限」とされています。同省の説明は、品質の劣化が速いか遅いかによって区別していると言います。お弁当や生菓子など、保存が利かない食品に表示されるのが消費期限、加熱処理などが施されていて冷蔵や常温で保存がきく食品に表示されるのが賞味期限というわけです。
では、これらの期限を過ぎてしまった食品は、どうすればよいのでしょうか。消費者庁はそれぞれの期限について、次のようにまったく違う対応を呼びかけています。「期限を過ぎた食品は食べないようにしてください」(消費期限)「期限を過ぎても必ずしもすぐに食べられなくなるわけではありませんので、それぞれの食品が食べられるかどうかについては、消費者が個別に判断する必要があります」(賞味期限)つまり、消費期限は食の「安全」を保つための基準として、賞味期限のほうは安全というよりは味が落ちるか否かを気にする人のための目安として定められているということなのです。
消費期限と賞味期限はどちらも、2005年に厚生労働省・農林水産省が定めた「食品期限表示の設定のためのガイドライン」にしたがって、食品ごとに実際の測定結果にもとづいて決めることになっています。決めるのは、個々の食品の製造業者なのです。具体的には何を測定し、どのように期限を決めているのか、明日ももう少しこの話題続けたいと思います。
今日も一日頑張って行きましょう。
よろしくお願いします。

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