NO.291 12月11日【木】=アトピー性皮膚炎②=

おはようございます。
今回のテーマは、京都大学の椛島健治教授の著書「人体最強の臓器皮膚のふしぎ」(講談社)から一部抜粋してお伝えしています。花粉症と並んでアレルギー疾患の代表とされるアトピー性皮膚炎ですが、その患者数は数百万人に上るとも言われています。そのアトピー性皮膚炎の原因のひとつとして、フィラグリンというたんぱく質に関わる遺伝子が関与していることが、2006年に初めて英国の研究者によって発見されたと昨日お話ししました。

フィラグリンが不足すると、皮膚の角質細胞のバリア機能が低下し、花粉やホコリ、動物の毛などのアレルゲン物質が大量に体内に侵入することを許してしまいます。その結果、過剰な免疫応答を誘発し、アトピー性皮膚炎の症状を引き起こしているという事実が確認されました。この過剰な免疫応答というのが、アトピー性皮膚炎のみならず、ほとんどのアレルギー疾患の症状を引き起こしている、ヘルパーT細胞の異常行動です。

ヘルパーT細胞は、免疫の司令塔として外部から侵入したウイルス、細菌、あるいは寄生虫といった敵の情報を受け取ると、その敵に応じてさまざまなサイトカインと呼ばれる生理活性物質を放出し、敵をやっつけるための抗体をつくるB細胞や、敵を貪食するマクロファージと呼ばれる細胞や、あるいはナチュラルキラー細胞(NK細胞)と呼ばれる殺し屋細胞に指令を出し、外敵を掃討するように働きかけているのです。そしてヘルパーT細胞には、2種類のタイプがあり、1つはウイルス・細菌に対応する部隊(Th1)、もうひとつは寄生虫など、より大きな敵に対応する部隊(Th2)と役割を分けています。そしてそれぞれの部隊が暴走することが無いように、お互いを制御しあい相手のブレーキ役を担う関係にあるといいます。

免疫のシステムは、いわば自衛隊のような防衛軍ではありますが、外部から侵入する敵を掃討するために行使する武力を持った細胞たちですから、その力が過剰であったり制御できなくなると、自身の体組織を傷つけることになります。それがアレルギー疾患であったり、あるいはリウマチなどの自己免疫疾患と呼ばれる病気の原因とされています。この2つの部隊が状況に応じて、その武力を適正に行使することで外敵を駆逐する仕組みなのですが、そのバランスがくずれてしまうと、結果的にその攻撃が自身に及んでしまうということなのです。

したがってこのT細胞の2つの部隊のバランスをとることが、非常に大切で、それが免疫力をより強くし、またアレルギーや自己免疫疾患といった免疫の誤作動によっておこる病気を予防、治療する方策にもなるということです。サステナは、まさにこの免疫のバランスを整えることで、多くの免疫トラブルに対応してくれていると考えられています。

今日もサステナ飲んで頑張りましょう。
よろしくお願いします。

コメント

  1. ピンピンキラリ塩谷勇人 より:

    フィラグリン不足が皮膚からの外的な侵入を安易に許してしまうから、そういう方こそサステナの力を借りて、免疫のバランスを取ってもらう必要がありますね。