おはようございます。
ドイツで行われた研究論文に、非常にショッキングな研究結果が公表されました。詳しく内容をチェックしてみたいと思います。まず研究自体は、932人の成人を評価したもので、対象者は定期的に清涼飲料水(加糖飲料)を摂取している人たちで、そのうち405人がうつ病(MDD)と診断され、527人はうつ病は発症していませんでした。論文では清涼飲料を毎日摂取すると、うつ病の症状が悪化する可能性があり、特に女性でその影響が顕著であると結論付けています。ただし、この研究は観察研究であり、清涼飲料水の摂取が直接的にうつ病を悪化させる因果関係を示すものではありません。
しかしながら、清涼飲料水でも炭酸飲料などは糖分を多量に含んだものも多く、腸内フローラへの影響が関係している可能性も指摘されています。実際、研究に参加した人たちの腸内では、「エガセラ」と呼ばれる細菌がより多く観察されており、その影響が要因のひとつとして示唆されています。エガセラ属細菌は、従来はバクテロイデス菌と呼ばれていたもので、一部病原性もある日和見菌の一種とされていますが、最近は女性ホルモンであるエストロゲンに似た作用をするエクオールという物質を産生するという菌としても注目されています。
エクオールは、大豆などのイソフラボンというポリフェノールをエガセラなどの腸内細菌によって代謝されてできる物質で、女性ホルモンであるエストロゲンと似た作用を持つため、更年期障害の症状緩和などの効果が期待されています。しかし一方で、エクオールが過剰に産生されると、女性ホルモンが過剰な状態となり、子宮筋腫や乳がんなどの発症の原因にもなるため、注意が必要です。過多な月経や出血で貧血を招いたり、ひどい月経痛、不妊症などを招くこともあります。エガセラ菌が美魔女菌との異名を持つ理由もそこにあるのかも知れません。
そして前述の清涼飲料の飲みすぎによるうつ病悪化も、こうした腸内フローラの乱れが原因としてあるのではと思います。メンタルヘルスの専門家は、バランスの取れた食習慣が重要であることを強調しており、清涼飲料水の飲みすぎを控えて、食物繊維や果物、野菜、プロバイオティクスを含む食品をまんべんなく摂ることで、腸内フローラのバランスを整えることが大切であるとしています。これにサステナが加われば、さらに安心であることは言うまでもありませんね。
今日も一日頑張って行きましょう。
よろしくお願いします。

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