おはようございます。
昨日、自動車の輸入関税が15%に落ち着き、日米の関税交渉がなんとか着地をみました。その他の品目においても、15%で決着しましたが、それと併せて日本政府は5500億ドルもの対米投資を約束することになりました。今後どのような分野で投資が実行されてゆくのかが大きな焦点になっています。関税という武器を使って世界中を意のままに操ろうというトランプ大統領の目論見に、日本もヨーロッパ諸国も、またアジアの国々も、交渉はすれども最後は大きな譲歩を迫られる形で決着しています。
関税に限らずトランプ大統領の国際的なルールを全く無視した外交には、国連をはじめさまざまな国際機関や、また米国内からも批判が出されていますが、それも全く意に介さない態度でまさに我が道を行くその実行力はいったいどこから来るのか、多くの専門家がさまざまな分析をしていますが、長いものには巻かれろ的な思考が浸透しつつあるのかも知れません。アメリカ・ファーストはもはやトランプ・ファーストになりつつあるようで、その象徴的な出来事がありました。
毎年12月にワシントンのケネディセンターで行われるケネディセンター名誉賞は、アメリカの芸術や文化に貢献した人物におくられる名誉ある表彰ですが、今年は俳優のシルベスター・スタローンやマイケル・クロフォード、ロックバンドの「KISS」らと並んで受賞者にノミネートされていた、トム・クルーズが辞退したのです。スケジュールが合わないというのが表向きの理由ですが、デーブスペクター氏によれば、本当の理由は表彰を受けることで政治色が強まることを懸念したのだと言います。ケネディセンターの理事長はトランプ大統領であり、トランプ大統領みずからが受賞者を指名し、また授与することになっているようです。簡単に言えば、トランプ大統領がこの誉れ高い賞を乗っ取って私物化しているということのようです。さらに受賞式の会場であるオペラハウスをメラニア夫人にちなんだ名に改称するという法案が出され、2025年7月に下院で可決されたそうですから、トランプ・ファーストはどこまでゆくのでしょうか。
この出来事に限らず、トランプ・ファーストと言われる改革案が後を絶たない現状のようです。
①ワシントンにあるダレス国際空港を『トランプ』の名前に改称する案
②100ドル札をベンジャミン・フランクリンからトランプ大統領の肖像にする案
③『マウント・ラシュモア』に彫られた4人の大統領の顔に隣に、自分の顔を刻む案
④『トランプ』の名のついた祝日を制定する案
⑤ワシントンの地下鉄(=ワシントンメトロ)を『トランプ・トレイン』に改名する案
⑥『国防総省』を1949年まで使用していた『戦争省』に改名する案(これは今月5日に大統領令によって実行済み)
まだまだ終わらないトランプ・ファースト、その行きつく先はやはり独裁者なのでしょうか。ロシアのプーチン氏、中国の習近平氏と並んで、世界の大国が独裁国家になってゆくのを、私たちはただ静観するしかないのでしょうか。日本はどの国家とも切っても切れない関係にあります。外交を通じて政治も経済も大きな影響を受けるポジションにある日本は、今後どのようにこれらの大国と付き合っていくのか、盲従するのではなく毅然とした独自の関係性をどう構築してゆくのか、ある意味世界が日本の身の振り方を注視しているのだろうと思います。
今日も一日サステナ飲んで頑張りましょう。
よろしくお願いします。

コメント
トランプ大統領はある意味幼稚な頭脳なのか、米国民も支持をしての二期目大統領として迎えたのです。
多国籍民族であるように、多国籍の合衆国の寄せ集め積み木は少しの揺れで崩壊するのでは無いかと
願いもし、或いは何の力も無い日本国民の巻き込まれて崩れゆくのでしょうか。
石破総理の辞任に伴い数人の若手議員が勇ましく持論を述べていますが、国際的な役割の重要性の認識には程遠うい事を憂えているのは私だけでしょうか。ウクライナやガザ地区への悪魔でさえ顔を背ける事態にも何の関心も無いのかと思う事さへ有る日常生活中です。私たちはスターリジャパン販売でのウクライナ支援キャンペーンを独自に進めましたが、僅かに目標に至らなかった事にさへ、関心を示さないメンバーにも日本民族の和の精神が失われた民度の低さを感じたものです。自分の仕事さへ上手くいけば良しとする感覚を、どうしたら拭い去れるのか全ての人に問いたいと思うトランプ思考への反発でしか無いのが残念です。心有る人への私の思いでした。