NO.236 8月20日【水】=運動で健康寿命を延ばす=

おはようございます。
世界一の長寿国となって久しい日本ですが、平均寿命が男女共に80歳を超えて人生100年という時代となり、多くの人々の関心事は、長生きする事より、いかに健康的に老いるかという事に変わってきています。病気に悩み苦しみながら生き永らえるより、健康なうちに人生を終えたいと考えるのは、ごく自然な感情であると思います。大切なのは、できるだけ健康な状態を維持しながら生きてゆくこと、つまり平均寿命を延ばすことより、健康寿命を延ばすことであると言います。健康寿命の延伸は、いまや社会課題であり、国民医療費や、社会保障制度の在り方にも影響を及ぼし、国家の存続をも左右する大問題になっています。

私たち個人にとっても健康寿命は、身近な問題です。医療や生活環境の改善によって人々は一様に長生きするようになりましたが、一方でガンや生活習慣病という私たちの健康を脅かす病気も増え続けています。長生きはしたけれど、病院のベッドで寝た切りになったのでは、決して幸せな人生ではありません。ピンピンコロリという言葉がスローガンとして謳われるように、いつまでも元気で過ごしながら、最後はコロリと逝くというのが理想と言います。

では、健康寿命を延ばして、ピンピンコロリで逝くためには何が大切なのでしょうか。多くの医者や科学者が指摘するのは、50歳を過ぎてからの運動、食事、習慣が大切と言います。その中でも運動については、大切であると認識しながらも、具体的に何をすればよいのか、なかなか迷ってしまうというのが現実だと思います。そこで、厚生労働省が作成したひとつのガイドラインを紹介したいと思います。健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023です。

一般に運動とは身体活動のことであり、身体活動には生活活動と運動の二種類を定義しています。「生活活動」は日常生活における家事・労働・通学などに伴う活動です。一方、「運動」にはスポーツやフィットネスなど、体力の維持・増進を目的として、計画的・定期的に行われるさまざまな活動が含まれます。また、「座位行動」とは、座位や臥位の状態で行われるすべての覚醒中の行動です。たとえば、デスクワークや、座ったり寝ころんだ状態でテレビやスマートフォンを見ることなどが含まれます。

そして、高齢者(65歳以上)が健康的な生活を維持してゆくには、1日6,000歩以上の歩行に匹敵する運動を継続することが必要としています。時間にすれば、約40分くらいの散歩をする運動量になります。もちろんこれは歩行を基準にしており、歩行より強度のある運動、例えばジョギングであったり、ジムでの機器を使ったトレーニングであれば、その強度と運動時間を合わせて、運動量を算出する仕組みが提案されており、その目安に従って色々メニューを組み合わせれば、飽きずに続けることもできるとしています。ただ、覚えやすい基準としては、1日6,000歩、または40分のウォーキングというのが、高齢者の健康維持には大変有効であるということです。

健康寿命の維持と延伸には、サステナに加えてやはり運動も大切な要素であり、ぜひ続けていきたいですね。
今日も一日頑張って行きましょう。
よろしくお願いします。

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