おはようございます。
80年前の8月6日午前8時15分、アメリカ軍の爆撃機B29「エノラ・ゲイ」から、広島の中心地に原子爆弾が投下されました。人類史上最悪の悪魔が広島を襲ったのです。原子爆弾は、投下から43秒後、地上600メートルの上空で目もくらむ閃光を放って炸裂し、小型の太陽ともいえる灼熱の火球を作りました。火球の中心温度は摂氏100万度を超え、1秒後には半径200メートルを超える大きさとなり、爆心地周辺の地表面の温度は3000~4000度にも達しました。爆発の瞬間、強烈な熱線と放射線が四方へ放射されるとともに、周囲の空気が膨張して超高圧の爆風となり、これら3つが複雑に作用して大きな被害をもたらしました。原爆による被害の特質は、大量破壊、大量殺りくが瞬時に、かつ無差別に引き起こされたこと、放射線による障害がその後も長期間にわたり人々を苦しめたことにあります。
広島への原爆投下による死者の数は現在でも正確には分かっていません。広島市によると、当時市内には居住者や軍人ら約35万人がいたとされ、1945年末までに約14万人が死亡したと推計されています。爆心地から1.2キロ範囲内では、投下当日のうちにほぼ半分が死亡したそうです。たった1発の爆弾が、一瞬にして多くの命を奪い、さらに80年経った現在に至っても、さらに被害者を生み続けているという恐ろしい兵器、それが原子爆弾です。
日本は、世界で唯一の被爆国であり、その惨たらしい恐ろしさ、残酷さを身をもって体験した国民です。しかも広島と長崎で2回もその悪夢を経験して、原子爆弾、核兵器の本当の恐ろしさ、悲惨さがいまもまだ被爆者の方々の中には消えることなく大きな痛みとして残っていると言います。
広島・長崎の悲劇から、多くの国々が先の大戦を教訓として国際平和の秩序づくりに向けて、国連活動を中心に一致協力して努力してきました。しかし世界は、いま大国を中心に自国第一主義に走り、国債平和の秩序が崩れつつあります。世界の警察と言われた米国が先頭きってその秩序を壊そうとしているようにも見えます。米国はかつて原子爆弾を実戦で初めて使用した国です。大統領という最高権力者が命令すれば、大抵のことが現実化する、ある意味非常に危険な国家体制があります。
トランプ関税によって、米国は世界に敵視されつつあり、特に中国との貿易摩擦はこれからますます激化してゆくことが懸念されます。自由主義経済圏の仲間であった国々がトランプ関税によって、対立する関係になりそこに中国がすり寄る構図があちこちに生まれています。ブラジルやメキシコと言った国々が米国依存を止め、あらたに中国との交易を広げています。このまま米国が世界のなかで孤立化を続ければ、いつの日かそれが新たな紛争の火種にならないとも限りません。しかもその最後のボタンを押す権力を大統領という個人が握っている体制が、いまの米国にはあります。すでに独裁国家になりつつあると考えるべきかも知れません。日本は、同盟国として何をなすべきか、まさに正念場ではないでしょうか。
今日も一日頑張って行きましょう。
よろしくお願いします。

コメント