NO.227 7月25日【金】=腸内フローラと免疫ミルク②=

おはようございます。
昨日からの続きです。次世代シークエンサーの登場により、飛躍的に腸内細菌の遺伝子情報を網羅的に収集・解析する研究が進んだ結果、腸内フローラと呼ばれる1000種類、500兆もの数に上る腸内細菌たちが、私たちの腸内で日々どんな活動をしているのか、私たちの健康や病気にどのように関与しているのかが、どんどん明らかになってきました。これまでも腸内フローラの細菌たちが、侵入してきた病原菌の増殖を抑制したり、食物の消化・吸収を助けたり、またビタミンやホルモンと言った必要な栄養素や物質の生産に関わっっていたりと、さまざまな役割を担ってくれていることはわかっていました。

しかし、腸内フローラの遺伝子情報の網羅的解析技術により、私たちの腸内で免疫にかかわる細胞にも働きかけることで、腸管粘膜の免疫のみならず全身の免疫の活性化と維持に重要な役割を果たしていることが明らかになりつつあるのです。具体的には、病原菌に対する感染予防やがん免疫に働きかけたり、またアレルギーの症状を起こす仕組みに働いたり、あるいは炎症を制御する働きを示したり、免疫のシステム全般をコントロールしたりと、さまざまな腸内細菌がその種類によって、選択的にこれらの免疫のしくみを活性化したり、抑制したりしていることがわかってきたのです。

病気にかかると、健康な人とは異なった腸内細菌の組成や種類からなる腸内フローラに変化することがわかっていますが、肥満や糖尿病などの代謝系疾患、アレルギーや炎症性の腸疾患などの免疫系疾患、そして多発性硬化症や自閉症、うつ病などの神経系疾患などでも、しばしばこの腸内フローラの変容が観察されています。そしてこうした変容が人の腸内細胞に作用して、病気を慢性化したり寛解(改善)したりするといわれています。

多くの病気と腸内フローラの関係性が、1000種類以上と言われるそれぞれの個別の細菌ごとに解明されつつある現在、私たちの免疫ミルクがどのように私たちの健康維持に役立っているのか、それは腸内フローラという集合体としてではなく、個々の腸内細菌それぞれにどのように働きかけているのか、その結果としてどの細菌がどのような健康メリットを授けてくれているのか、もっと詳細にそして系統立てて整理してゆく必要があると考えています。

ようやく免疫ミルクの本当の価値、野本教授がこれしかないと断言した、その本当の意味が解明され、証明されるときが来たのだと考えます。そう考えると、免疫ミルクはまだまだ進化の途中であり、今後こうした遺伝子解析が進むことによって、さらに付加価値が高まって行き、私たちの健康に欠かせないまさに唯一無二の製品としてのますますそのニーズは広がってゆくと確信しましょう。

今日も一日サステナ飲んで頑張りましょう。
よろしくお願いします。

コメント