NO.211 6月26日【木】=数字で見る糖尿病=

おはようございます。

生活習慣病の代表とも言われる糖尿病、超高齢化が進む日本でもその患者数の増加が止まりません。2016年には1000万人を突破し、予備軍を合わせると2000万人にも上ると、厚労省の国民健康・栄養調査(平成28年)で明らかになっています。日本人の6人に1人が糖尿病、もしくはその予備軍であるということになります。

同じ生活習慣病でも高血圧症は患者数4300万人とも言われ、糖尿病の倍以上の数字が同じく国民健康・栄養調査で示されていますが、こちらは血圧140/90mmHgという基準で区別されるため、その人によって症状の有無、また生活に支障があるないはかなり個人差があるので、本当に治療が必要なレベルなのかは、判断が難しいところではあります。

それに比べて糖尿病は、予備軍の段階から喉が渇く、目がかすむ、手足のしびれ、免疫力が落ちるなど、日常生活にさまざまな支障が現れます。そしてこれを放置すれば、いずれ必ず重篤な合併症に繋がり、QOLの低下は避けられず命の危険にもさらされることになります。体内の血糖値を制御できなくなるということは、まさに体を動かすエネルギーのコントロールを失うということですから、生命活動の根幹にかかわる重大な病気であり、その制御ができないことで、腎臓や血管、神経など、あらゆる臓器、器官に悪影響を与え、腎障害、失明や手足の壊死など様々な合併症に発展してしまうというのが、糖尿病の最も恐ろしい特徴でもあります。

糖尿病の原因は、生活習慣の乱れによる運動不足、食べ過ぎ、肥満に加えて、遺伝的要因もありますが、やはり中高年に多く、年齢とともに有病率が高くなる傾向があります。これらの糖尿病は2型糖尿病と分類され、若年層に多い免疫異常、自己免疫疾患などによってすい臓の機能が失われてしまう1型糖尿病とは区別されています。患者数で見れば、1型は全体の5%以下で、大多数は生活習慣に起因する2型糖尿病で、患者数が増えているのもこの2型糖尿病なのです。

合併症で可能性が高い腎症は、進行すると透析や腎移植と言った選択を迫られることになり、透析患者の数も急激に増加しています。2015年の調査によれば、全国で32万人を超えており毎年5000人以上のペースで増えていると言います。そしてその4割が糖尿病による合併症が原因とされています。

いわゆる予備軍、早期に対処すれば糖尿病は進行を防ぎ、合併症というリスクも回避できるとされていますが、サイレントキラーという異名のとおり、初期ではなかなか自覚症状がわかりにくいと言います。自覚症状がないと治療に対するモチベーションも上がりにくく継続が難しい問題もあります。自己管理をするうえで、指標となるのはヘモグロビンA1cという数値ですが、これを7.0%未満に維持するというのが、推奨されています。ただ、血圧のように自分で測ることが難しい指標なので、気になる人は定期的に健康診断などで、自分の数値を把握しておくことも大切であると思います。

いまや高血圧と並んで、国民病となりつつある糖尿病ですが、生活習慣に由来するこれらの疾病、疾患は究極には、生活の自己管理しかその対策はなく、まずは自身の身体の状態について正しい知識と理解を深め、自分の健康は自分で守るという意識が大切なのだと思います。そしてそのための頼もしい味方がサステナの存在であることは、言うまでもありません。

今日も一日サステナ飲んで頑張りましょう。

よろしくお願いします。

コメント