NO.165 3月28日【金】=桜前線北上中=

ようやく気温もあがり、待ちに待った桜の開花前線が日本列島を北上中です。今週の日曜日3月23日に高知から開花が始まり、翌24日には鹿児島、東京で開花、25日が福岡、26日に広島、名古屋、27日が大阪と着実に桜前線が北上を続けています。やはり太平洋からの暖かい南風に吹かれて、膨らんでいたつぼみが一気に開花に至ったようです。この後、北陸や東北でも4月3日ごろから開花が始まると予想されており、秋田、青森が4月中旬、北海道も4月下旬には桜の花びらが舞うことになりそうです。開花時期としては、昨年が非常に遅かったこともあり、今年はほぼ平年並みで、東北や北海道では平年より1週間ほど早くなるとの予想です。

今年の春の始まりは各地に大雪をもたらした大寒波が襲来するなど、とても桜どころではない寒い日がつづきましたが、その後は三寒四温という季節の変わり目の不安定な時期を経て、ようやく最低気温が上昇し始めたと思ったら、今度は日中の最高気温が25度を超える夏日を観測するなど、本当に極端な気候の変動がつづきました。先週の3月19日には、東京で1日に8種類のお天気が観測され、ニュースになりました。朝方曇りから始まり、雨になって、それがみぞれとなり、雪が降りました。その後は、雷がとどろき、ひょうとあられが降り、最後には晴れたのです。お天気七変化ならぬ八変化という非常に珍しいお天気が観測された一日でした。雷が鳴ってひょうが降った時には、恐ろしい天変地異が起こるのではと恐怖さえ覚えました。

これも温暖化による気候変動が原因なのでしょうか。気候に限らず、地球上でいま起きている出来事は、なんとなく世紀末の世界を思わせるような混乱と不安に満ちており、この先私たちの暮らし向きはどうなってゆくのか、混沌とした未来に恐怖さえ感じてしまうのは、私だけでしょうか。ロシアとウクライナの戦争は3年が経過しても未だに終わりが見えません。パレスチナの問題は歴史的な紆余曲折はあるものの、イスラエル建国からだけでもすでに80年近く紛争を続けており、まったく出口が見えません。さらに米中の対立、日本の周囲では北朝鮮による核開発も年々エスカレートしています。

武力行使による戦争・紛争に加えて、こんどは経済や政治による抗争も過激化しつつあります。弾丸や砲弾こそ飛び交わしていませんが、国家がその権力を行使して、自国の利益を最優先する政策、施策を実行しようとしています。しかしながらそこで得られた利益は、果たして広く国民に還元されるのか、本当に国民・市民の生活にプラスなのか、疑問を抱かざるをえないような行為が大手を振って行われている事態が起きています。百歩譲って、仮にプラスがあったとしても、世界はバランスで成り立っている以上、必ず反対側にはマイナスが生まれており、それはより弱い立場に集中する傾向があります。経済の破綻は貧困を招き、戦争や紛争よりももっと大多数の犠牲者、もっと悲惨な人道的問題を生み出していることを、私たちはしっかりと認識する必要があるのではと思います。

日本は、まだまだ恵まれた環境にある国です。物価の高騰や安定しない政情、頻発する災害と心配のネタは尽きませんが、それでも私たちは日々元気に生きています。こうして春には桜を愛でるゆとりがまだ社会にはありますし、爆弾や砲弾が飛んでくる心配もすぐには必要ありません。この平和で安全な社会をしっかり守って、次の世代にきちんと引き継いでゆくことが、今を生きる私たちの使命であることを、今一度桜を見ながら考えてみてはいかがでしょうか。

今日も一日サステナ飲んでがんばりましょう。

よろしくお願いします。

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