NO.162 3月21日【金】=森保ジャパン、W杯出場決定!=

おはようございます。

日本のプロスポーツは本当に強くなりました。このところ野球選手のメジャーでの活躍が世間の話題を集め、注目の東京シリーズでは、大谷翔平選手を率いる昨年のワールドチャンピオン、LAドジャーズとシカゴカブスの公式開幕戦が行われ、東京ドームはプラチナチケットも即時完売となる人気ぶりでした。ドジャーズ山本投手と、カブス今永投手の投げ合いで始まり、第二戦はやはりドジャーズ佐々木朗希投手のデビュー戦として、大勢のファンが殺到しました。そしてなんといっても、大谷選手が今シーズン第一号を、日本のファンの前で披露したのは、まさに千両役者の面目躍如といったところでした。

そして、昨夜は侍ジャパンならぬ、サムライブルーが大活躍でした。来年開催のサッカーW杯に向けてのアジア最終予選で、日本選手の躍動が止まりません。アジア地区C組では、中国、オーストラリア、インドネシア、サウジアラビア、バーレーンの5か国とホーム&アウェイの2試合ずつ合計10試合を戦い、上位2チームがW杯本戦の出場権を獲得する仕組みです。そして我がサムライブルーは、昨日のバーレーン戦に2ー0で勝利し、7試合目にしてW杯進出を決めたのです。これはW杯の歴史においても、最短最速の記録であり、しかもここまで6勝1分けと、負けなしの強さを見せています。7試合で24得点、失点はオウンゴールを含む2点だけというのも、際立った成績であると言えます。初戦の中国戦では1試合7得点のゴールラッシュもあり、2戦目となる中国のホーム試合では、日本のサイド攻撃を封じるべく、ピッチ(試合場)の幅を左右で合計3メートルほど狭く設定するなど、姑息な手段を講じてきましたが、今やワールドクラスと言われるサムライブルーの前には全く歯が立たなかったという逸話まで残しました。

いまから30年以上前の1993年10月に、カタールのドーハにおいて行われたアジア最終予選で、日本は初のW杯出場をかけてイラクと戦い、勝利目前の最後のロスタイムで同点ゴールを許し、W杯初出場を逃した苦い経験がありました。このドーハの悲劇を経て、日本は1997年にアジア予選・プレーオフで見事イランを下し、初のW杯出場権を手にすることになります。これはドーハの悲劇から4年を経て、ジョホールバルの歓喜として伝えられています。初出場から30年の月日をへて、日本のサッカーは本当に強くなりました。代表選手のほとんどが海外組と呼ばれ、いまや世界の名門と言われるサッカークラブで活躍する選手ばかりとなっています。

野球やサッカー、そしてバスケットボール、バレーボール、ゴルフと、プロスポーツ界において日本人の活躍が本当に目立つようになりました。これは日本人の体格が欧米人に引けを取らないほどたくましくなってきたこともありますが、やはりそれを支えるプロスポーツ業界が、エンタメとしての市場の拡大発展に努力してきたからと言えます。そしてこの第3次産業としての観光やサービス業と合わせて、これまでの積み重ねがまさに花開かんとしているのだと分析します。こうした産業が成長し発展する国は、やはりその背景に平和と経済の安定が無ければ難しいと言います。その意味で、日本はまだまだ平和で安全で、そして経済的にも世界から見れば恵まれた環境にあるということを、今一度認識すべきであると考えます。不平不満を口にするより、いまを感謝しその恵まれた環境を維持し、さらに良いものにするために前向きに努力することが大切なのだと、サムライブルーの戦士たちの活躍を通して、教えられた気がします。

今日も一日頑張ってゆきましょう。

よろしくお願いします。

コメント

  1. 阿部 敏行 より:

    >やはりそれを支えるプロスポーツ業界が、エンタメとしての市場の拡大発展に努力してきたからと言えます。

    全くその通りだと思います。Jリーグが選手の海外移籍を積極的に認めたのは、単に自チームの損得よりもサッカーというスポーツ全体のことを考えてのことだと思いますし、それは森保監督の言葉からも感じられます。記者団からの「なぜ公開練習の時間をこんなに多く設けるのか?」という質問に対し「それは対戦するチーム、対戦国にもサッカーというスポーツの魅力、素晴らしさをわかってもらいたいから・・・・全体の底上げが日本のためにもなる」
    と答えた森保監督のマインドには感服します。己の利益にこだわらず人類全体のためという精神は、サステナ創業者の理念を思い起こさせますね!